Project BLUE 地球SOS

Project BLUE 地球SOS

『Project BLUE 地球SOS』は、2006年にAT-Xで放送されたSFアニメ作品です。全6話で、原作は画家・小松崎茂の絵物語『地球SOS』。原作の持つレトロフューチャーな世界観を色濃く反映し、地球侵略に立ち向かう少年少女たちの姿を描いています。

概要

本作は、小松崎茂の『地球SOS』を元にしたSFアニメです。AT-Xでは月1回の特番枠で放送され、2007年からは地上波やNHK-BS2でも放送されました。地上波放送では、全6話を前後編に分け、全12話として再構成されています。バンダイチャンネルなどのインターネット配信サービスでも視聴可能です。

あらすじ

西暦2000年、人類は究極のエネルギー発生装置・G反応機関によって技術革新と調和の時代を迎えていました。しかし、超弾丸列車イナズマ号が謎の光に包まれ消失するという事件が発生。偶然居合わせた2人の天才少年、ビリー・キムラとペニー・カーターは、事件の調査を通じて世界各地で同様の事件が続発していることを知ります。

2人は国連の秘密組織・迷宮機関と関わり、事件の背後に潜む地球外生命体の陰謀に立ち向かうことになります。彼らは、その頭脳と英知を駆使して、地球を守るための戦いに挑んでいくのです。

登場人物

少年少女たち

ペニー・カーター: マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した天才少年。幼い頃に両親を失い、ニヒルな一面を持つ。境遇の似たマーガレットに惹かれていきます。
ビリー・キムラ: キムラ財閥の御曹司で、イギリス王立大学を首席で卒業した天才児。傲慢な面もありますが、根は純粋な少年。ロッタに恋心を抱いています。
マーガレット: スチムソンの孫娘。実は人間ではなく、スチムソンが創造した初代インファーベル。バグア遊星人に拉致された後、彼らの境遇に理解を示し、バグア遊星人が全滅した後、赤ん坊を抱いて宇宙へ旅立ちます。
ロッタ・ブレスト: ブレスト博士の娘。お嬢様口調で、少しずれた言動をすることがあります。

迷宮機関のメンバー

アルバード・ブレスト博士: 迷宮機関の創設者で責任者である科学者。
ジェームズ: 元アメリカ軍のパイロット。バグア遊星人に誘拐され、肉体改造を施されますが脱出。迷宮機関に匿われ、超人的な能力を発揮します。
エメリー: ロッタの家庭教師で、迷宮機関のエージェント。

その他

クレイトン大尉: 元アメリカ軍の軍人。ジェームズの事故の真相を追う。
トーマス・スチムソン教授: 人工生命体インファーベルを創造し、バグア遊星人の起源を作った科学者。

用語・登場兵器

バグア遊星人: 地球を侵略する異星人。昆虫のような外見を持ち、高度な科学力を持つ。その正体は、スチムソン博士が創造した人工生命体インファーベル。
エレメントX: スチムソン博士が残した物質で、バグア遊星人が種としての滅亡を避けるために求めている。
ヘルメットワーム: バグア遊星人が使用する円盤状の飛行物体。
スカイナイト: 迷宮機関が開発した対侵略戦闘用の新型戦闘機。
インビンシブル号: 迷宮機関が開発した空中戦艦。
G反応機関: 人類が手に入れた新しい動力源。

スタッフ

原作: 小松崎茂（「地球SOS」双葉社刊）
監督: 岡村天斎
シリーズ構成: 山口亮太
キャラクターデザイン: 松竹徳幸
音楽: 大島ミチル
アニメーション制作: A・C・G・T

主題歌

オープニングテーマ: 「ProjectBLUE 地球SOSのテーマ」
エンディングテーマ: 「風の産声」

関連商品

DVDやCD、ノベライズ作品などが発売されています。

関連項目

地球SOS：本作の原作となった小松崎茂のSF冒険活劇物語。

『Project BLUE 地球SOS』は、レトロな雰囲気とSF的な要素が融合した、独特な世界観を持つアニメ作品です。地球の危機に立ち向かう少年少女たちの活躍を、ぜひご覧ください。

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