Project COLD

Project:;COLD（プロジェクトコールド）

『Project:;COLD』は、インターネットを舞台に展開される新感覚ミステリー作品です。ガールズバンド「都まんじゅう（みやまん）」の6人のバーチャルキャラクターを中心に、物語がリアルタイムで進行する代替現実ゲーム（ARG）の要素を取り入れています。ファンはSNSでの交流や謎解きを通じて物語に介入し、コミュニティ全体で物語を紡いでいくのが特徴です。

作品の特徴

リアルタイム進行: 物語は現実の時間軸と連動して進行。ファンはTwitterでのリプライやリツイート、謎解き投稿を通じて物語の展開に影響を与えます。
コミュニティ主導: DiscordやSNSでの活発な交流が、ファンコミュニティを形成。情報共有や考察を通じて、物語の深層に迫ります。
豪華スタッフ: キャラクターデザインに望月けい氏、映像作家に川サキケンジ氏など、バーチャルYouTuberやゲーム業界で活躍するクリエイターが集結。謎解きには、きださおり氏や眞形隆之氏といったリアル脱出ゲーム、人狼ゲームのスペシャリストが参加しています。
主題歌: 音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」が書き下ろした楽曲「勘ぐれい」が、作品の世界観を彩ります。

あらすじ

Project:;COLD 1 case.613『血の人形・再来事件』

第1部 「六泉ヶ丘高校文化祭編」

神奈川県平塚市にある六泉ヶ丘高等学校に通う佐久間ヒカリは、文化祭の実行委員長を務めていました。彼女は、岩永静、青島玲子、綾城奈々乃、森いちご、星野理也の5人を誘い、バンド「都まんじゅう」を結成。文化祭でのライブを目指して活動を開始します。文化祭当日、都まんじゅうはライブを行い、ゲストとして「ずっと真夜中でいいのに。」が登場し、会場を盛り上げました。

第2部「血の人形・再来事件編」

文化祭後、ヒカリはバンドメンバーとともに都市伝説「血の人形・再来事件」の調査を開始。しかし、11月28日にヒカリが突如死亡。メンバーは、ヒカリの死が呪いによるものだと考え、「私たちを助けてください」という動画をYouTubeに投稿し、視聴者に謎解きの協力を求めます。その後、メンバーは次々と命を落とし、最後に残された青島玲子がYouTube生配信中に事故死。都まんじゅうのメンバー全員が死亡するという結末を迎えます。

第3部 「血の人形・再来事件 解決編」

メンバー全員が死亡した後、未来から来た探偵イオリ・ハートフィールドが現れ、「パストハッキング」という技術を使い、過去への介入を試みます。イオリは、死神と名乗る犯人が六泉ヶ丘高等学校の校長、花山純一郎であることを突き止めます。また、劇団あかぐまが花山と共謀し、都まんじゅうのメンバーを殺害する計画を立てていたこと、星野理也が起こした事件を隠蔽するために、血の人形の儀式を冒涜したとして、メンバーを殺害していたことを知ります。イオリは、佐久間ヒカリに星野が虐待について相談するように仕向け、銀の弾丸を打ち込むことで事件を解決。歴史が改ざんされ、6人は生存し、山科省吾は児童虐待罪で逮捕されます。都まんじゅうのメンバーは無事に六泉ヶ丘高等学校を卒業しました。

Project:;COLD 1.8 case.633『惨劇の五芒星事件』

第1部 「惨劇の五芒星事件編」

2022年2月25日、Twitter上で「監視者」と名乗るアカウントが動画を投稿。その後、榊明日美という人物のスマートフォンの中身を見ることができるようになります。3月16日、茨城県水戸市の漆ヶ原中学校で、榊を含む生徒5人が刃物で刺し合う事件が発生。現場には血で描かれた五芒星があったことから「惨劇の五芒星事件」と呼ばれます。事件に興味を持った女子高生のCは、佐久間ヒカリに事件の調査を依頼し、みやまんチャンネルで事件に関する動画を投稿するようになります。3月28日、漆ヶ原中学校のスクールカウンセラーだった堤玲一が、5人に対して殺し合うように洗脳したとして逮捕されます。

第2部 「惨劇の五芒星事件 解決編」

イオリは、堤の逮捕の証拠となった音声データに加工が施されていることを指摘し、黒幕は別にいると主張します。イオリは、漆ヶ原中学校の教職員サイトのログインIDとパスワードを突き止めるように依頼し、そこから保健医の菅原麻理恵が黒幕であることを突き止めます。菅原は、心臓病の息子、伊吹のために、生徒たちに儀式を行わせることを計画。榊ら5人に「ポラリス」として指示を出し、マインドコントロール下に置くことで殺し合わせるように仕向けました。イオリは、榊が儀式に参加することに躊躇していたことを知り、人工衛星を落下させ、流れ星に見せかけることで榊を救出。榊は儀式への参加を止め、堤に連絡。堤は屋上で儀式を始めようとしていた残りの4人を説得し、事件は未然に防がれ、菅原は逮捕されました。

登場人物

（主要人物、未来、case613、case633の登場人物については、原文を参照ください。）

用語

（イマオカ・オカルト倶楽部、劇団あかぐま、血の人形事件、血の人形・再来事件、都まんじゅう、Reaper、六泉ヶ丘高等学校、銀の弾丸、パストハッキング、現代SF探究サロンなどについては、原文を参照ください。）

制作と背景

『Project:;COLD』は、2018年頃に企画が始まり、2020年11月1日に佐久間ヒカリがYouTubeチャンネルを開設したことから本格的に始動しました。当初はバーチャルキャラクターによるバンドプロジェクト『都まんじゅう』として展開。その後、様々な謎や仕掛けが施され、現在の形へと進化しました。総監督の藤澤仁氏は、作品について「現時点でマネタイズプランはない」と語っています。

作風

『Project:;COLD』は、インターネットを駆使したリアルタイムミステリー作品です。SNSやYouTubeだけでなく、様々なウェブサイトや現実の場所も謎解きの舞台となります。ファンは、バーチャルキャラクターとの交流や謎解きを通じて、物語に深く没入することができます。また、バーチャルキャラクターと生身の人間との境界線を曖昧にする演出や、謎や設定を仄めかす作風が、作品の魅力となっています。

スタッフィング

総監督は、ゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』でディレクター、シナリオライティングなどを務めていた藤澤仁氏です。キャラクターデザインに望月けい氏、映像作家に川サキケンジ氏、謎解きにきださおり氏や眞形隆之氏など、各分野のスペシャリストが集結し、作品を支えています。

スタッフ

（スタッフリストについては、原文を参照ください。）

音楽

主題歌は、ずっと真夜中でいいのに。が書き下ろした「勘ぐれい」。アニメーション作家のこむぎこ2000が手掛けたミュージックビデオにも、謎解き要素が盛り込まれています。

漫画

『Project:;COLD case.614 Strawberry and secrets』が、コミックグロウル（ブシロードワークス）にて連載中です。

考察とファンコミュニティ

『Project:;COLD』は、ファンコミュニティの熱心な考察によって支えられています。SNSやDiscordでは活発な情報交換が行われ、物語の謎解きや考察が深められています。ファンは「融解班」と呼ばれ、作品の世界観を共有し、物語の展開を共に楽しんでいます。

出典・脚注

（出典については、原文を参照ください。）

関連項目

代替現実
因果のループ
歴史改変SF
シリアルキラー
* タイムトラベル

外部リンク

（公式サイト、YouTubeチャンネル、Twitterアカウント、六泉ヶ丘高等学校、イマオカ・オカルト倶楽部、劇団あかぐま、現代SF探究サロンなどのリンクについては、原文を参照ください。）

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