Q配サービス

株式会社Q配サービスの概要

株式会社Q配サービス（きゅうはいさーびす、Qhai Service Co.,Ltd.）は、日本に存在した運送会社であり、ユニークな特徴として「トラックを持たない運送会社」として広く認識されていました。これは、彼らの配送モデルが他の運送業者とは異なることを示しており、軽貨物自動車を用いた柔軟な運送手法を提供していました。

事業内容

Q配サービスの主な業務は、貨物軽自動車による運送、委託運送店の開発および育成、軽貨物自動車の販売、損害保険の代理業務などで構成されていました。これらの事業を通じて、顧客に対して多様な運送ソリューションを提供することを目指していました。

この会社は、2007年4月に設立され、もともとは旧軽貨急配株式会社の一部門から発展したものです。2007年3月には約16億円の債務超過に直面しましたが、その後、CLSAというファンドの支援を受けてこの状況を改善。2008年3月末には、約3億円の資産超過に転じることに成功しました。

経営の変遷

設立後、創業者一族が経営の座を退き、新たな経営陣やファンドからの派遣役員によりビジネスモデル改革が図られました。しかし、2008年9月には再度債務超過の危機に直面します。2009年3月にはデットエクイティスワップを実施することで債務超過を解消しましたが、親会社であるトラステックスホールディングスが不正会計を行っていたことが発覚し、大阪証券取引所により上場廃止が決定される事態となります。

その後、トラステックスホールディングスの経営も不安定化し、2011年に軽貨急配及び軽貨急配シーエスの全株式がBy-Qホールディングスに譲渡されました。そして、2012年1月に社名を株式会社Q配サービスに変更し、再出発を図ることになります。

重要な出来事

2015年6月には、公正取引委員会から運送業務の外部委託料に対する消費税増税分を上乗せしなかったことで勧告を受け、その後の対応が求められました。さらに、2017年4月には株式会社ロジクエストへの吸収合併が行われ、株式会社Q配サービスは解散することになりました。

沿革

• - 2007年（平成19年）4月2日 - 設立
• - 2015年（平成27年）11月1日 - 株式会社By-Q総研を吸収合併
• - 2017年（平成29年）4月1日 - 株式会社ロジクエストへ吸収合併され解散

関連会社

Q配サービスには、いくつかの関連会社もありました。具体的には、株式会社Q配ビジネスサポート、株式会社Q&Qビジネスパートナーズ、軽貨急配シーエス株式会社、軽貨ファイナンス・リース株式会社などが存在していました。これらの会社は、それぞれ異なる分野で事業を展開し、Q配サービスを支える重要な役割を果たしていました。

結論

株式会社Q配サービスは、数々の経営困難を乗り越えながら、独自のビジネスモデルを持つ運送会社として歩んできましたが、最終的には合併によりその歴史に幕を下ろしました。

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