R・G・アームストロング

R・G・アームストロング（本名：ロバート・ゴールデン・アームストロング・ジュニア）は、1917年4月7日にアラバマ州で生まれ、2012年7月27日に95歳で亡くなったアメリカの俳優です。

生い立ちとキャリア初期

アラバマ州バーミングハムで育ち、地元の大学を経てノースカロライナ大学チャペルヒル校へ編入しました。大学時代から演劇に情熱を燃やし、学内の劇団に参加。卒業後には、ニューヨークのアクターズ・スタジオでさらに演劇の研鑽を積みました。その後ブロードウェイで舞台デビューを果たし、オフ・ブロードウェイでも活躍するなど、着実に役者としてのキャリアを築き上げました。

映画・テレビでの活躍

1954年に映画『エデンの園』でスクリーンデビューを果たし、1950年代後半からはテレビドラマにも出演。特に西部劇での活躍が目覚ましく、『昼下りの決斗』をはじめとする映画や『ローハイド』などのテレビシリーズに多数出演しました。サム・ペキンパー監督作品にも欠かせない存在として、『ダンディー少佐』『砂漠の流れ者（ケーブルボーグのバラード）』『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯|ビリー・ザ・キッド_21才の生涯』といった作品で、その粗野で独特な個性を発揮しました。また、マカロニ・ウエスタン『ミスター・ノーボディ』では、R・K・アームストロングというクレジットで出演していますが、別バージョンではR・G・アームストロングと正式な名前でクレジットされているものもあります。

1970年代以降もコンスタントに活動を続け、テレンス・ヒルのハリウッド進出作『Mr.ビリオン』にも出演。1980年代には、チャック・ノリス主演の『テキサスSWAT』やアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『プレデター』など、様々なジャンルの作品でその存在感を示しました。特にスティーヴ・カーヴァー監督作品への出演が多く、『超高層プロフェッショナル』『ザ・ダイバー/炎の脱出』『サンダー・ブラスト/地上最強の戦車』などで印象的な役を演じています。

私生活

アームストロングは3度の結婚を経験しています。最初のアニメーター、アン・ニールとの結婚では4人の子供をもうけましたが、1972年に離婚。その後1973年から1976年にかけて2度目の結婚、1993年にはメアリー・クレイヴンと3度目の結婚をしました。

死去

2012年7月27日、カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅にて老衰のため95歳でその生涯を閉じました。

R・G・アームストロングは、その個性的な風貌と確かな演技力で、長年にわたり多くの観客を魅了した名優でした。

主な出演作品

映画
エデンの園 (1954)
昼下りの決斗 (1962)
ダンディー少佐 (1965)
砂漠の流れ者（ケーブルボーグのバラード） (1970)
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯|ビリー・ザ・キッド_21才の生涯 (1973)
ミスター・ノーボディ (1973)
Mr.ビリオン (1976)
超高層プロフェッショナル (1979)
テキサスSWAT (1983)
ザ・ダイバー/炎の脱出 (1986) (テレビ映画)
プレデター (1987)
サンダー・ブラスト/地上最強の戦車 (1987)

テレビ
* ローハイド

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