R.O.D -READ OR DIE-

『R.O.D -READ OR DIE-』の魅力

『R.O.D -READ OR DIE-』は、2001年から2002年にかけてアニプレックスからリリースされたOVAで、全3巻構成です。監督を務めた舛成孝二と、アニメーション制作を手がけたスタジオディーンが、美しい映像とスリリングなストーリーを融合させています。本作は、倉田英之のライトノベル『R.O.D READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER"』を原作とし、独特な世界観を展開しています。

原作と背景

原作のライトノベルは元々スーパーダッシュ文庫から出版されていましたが、当作品が製作される際には原作のリリースが間に合わず、著者の倉田英之によるコミカライズ作品が先行してアニメ化の材料とされました。また、重要人物である“菫川ねねね”が名前だけ登場するなど、原作との微妙な違いが見られる点も興味深いです。

本作の続編には、2003年に放送されたテレビアニメ『R.O.D -THE TV-』があり、こちらでは物語が本作から5年後に展開します。また、本作はDVDにオーディオコメンタリーが収録された日本のアニメ群の中でも初期の作品の一つとされています。

物語の核心

物語は、読子・リードマンという女性エージェントを中心に進行します。彼女は神田神保町で講師として働きながら、熱心な読書生活を送る一方で、大英図書館特殊工作部に属する優秀なエージェントでもあります。読子は「ザ・ペーパー」というコードネームを持ち、紙を自在に操る能力を持っています。ある日、アメリカ議会図書館が襲撃され、貴重な本が盗まれる事件が発生し、読子に奪回の指令が下ります。

大英図書館特殊工作部は、犯人が「偉人」と名乗る異能力者であることに対し、稀覯本奪回作戦を展開します。読子はナンシー・幕張という相棒と共に、事件の解決に向けて奮闘しますが、事態は予想外の方向へ進展します。

登場キャラクター

• - 読子・リードマン: 本作のヒロインで、紙を操るエージェント。「ビブリオマニア」として本に対する情熱が強く、計画性には欠けるものの、エージェントとしての能力は非常に高い。

• - ナンシー・幕張: 読子のコンビ。冷静沈着な性格で、優れたエージェントです。彼女には隠された一面があることも物語を複雑にしています。

• - ドレイク・アンダーソン: 彼女たちのサポートをする傭兵で、武器の扱いに長けています。親しみやすい性格で、物語の中での活躍が注目されます。

• - ジェントルメン: 大英図書館特殊工作部のボスで、謎の多い人物です。エージェントたちの指導者として、物語に深い影響を与えます。

• - ジョーカー: エージェントのNo.2で、立ち振る舞いはノーブルながら、厳しい決断を下す能力も持ちあわせています。

本作は、ユニークなキャラクター設定や緻密なストーリー展開、そして斬新な世界観でアニメファンを魅了する作品です。アクション、サスペンス、そしてユーモアが詰まったこのOVAは、多様な視点から楽しむことができます。

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