RADIO ON THE GO!〜ラジオといっしょに出かけよう〜

RADIO ON THE GO! 〜ラジオといっしょに出かけよう〜

「RADIO ON THE GO!」は、名古屋市を中心に活動する民間ラジオ局4局とNHK名古屋放送局の5つの放送局が共同で進めている特別キャンペーンです。このキャンペーンは、2002年4月に発足し、その後も継続的に活動を行い、地域の防災意識を高める役割を果たしています。

発足の背景

このキャンペーンが始まったのは、名古屋市が東海地震の影響を受けて防災対策を強化することが求められたためです。特に地震、台風、大雨などの自然災害が助け合いの重要性を再認識させている中、ラジオを持ち歩くことで外出時も最新の情報を迅速に入手できることを広めることを目的としています。これは、『ラジオと一緒に出かける』というメッセージとして展開されています。

コミュニケーション活動

キャンペーン期間中、各局のパーソナリティが別の局の番組に出演し、共同で特別番組を制作・放送する取り組みが盛んに行われています。また、特定の番組ではラジオ局のアナウンサーやDJが共演するキャンペーンスポットがオンエアされることもあります。これにより、リスナーに対してラジオの重要性を直接アピールするチャンスが増えています。

特に注目すべきは、年に数回実施されるキャンペーンイベントです。こうしたイベントでは、リスナーとの交流や消防訓練などが行われ、地域全体で防災意識を高める機会を設けています。一部の放送局では、このキャンペーンをきっかけに、それぞれ独自の地震や防災に関する取り組みを始めるようになりました。

地震速報の統一

また、2008年には愛知県や岐阜・三重県の放送局が合同で緊急地震速報を放送する取り組みも始まりました。これにより、名古屋地域全体で一貫した情報提供が行われ、より多くのリスナーに迅速な情報を届ける体制が整いました。現在では、ほとんど全ての局が緊急地震速報を無事に放送しており、災害発生時の情報提供のスピードが大幅に向上しました。

ラジオ・ライフラインネットワーク

さらに、名古屋市は2011年の東日本大震災を受けて、「市民とすすめる命を守るプロジェクト」を発足させ、全国のラジオ局との連携を強化しています。この「ラジオ・ライフラインネットワーク」では、名古屋の民放ラジオ局がライフライン会社と協力し、大規模災害時に必要な情報を即座に提供できる体制を整えています。毎年行われる訓練では、放送局のアナウンサーが進行を務め、ライフライン各社の担当者が具体的な注意点をリスナーに伝えることで、さらなる防災意識を醸成しています。

参加する各局

現在、このキャンペーンに参加している放送局は以下の4つです：

• - CBCラジオ
• - 東海ラジオ放送
• - エフエム愛知
• - ZIP-FM

このほか、以前参加していたRadio NEOは2020年に閉局し、その後は脱退しました。また、名古屋市の上下水道局や中部電力などのライフライン各社とも連携し、災害発生時の情報提供をスムーズに行っています。これにより、地域のリスナーは分かりやすい形で重要な情報を受け取ることができます。

「RADIO ON THE GO!」は地域の防災意識を高める重要なキャンペーンであり、リスナーにとっても心強い存在です。今後も防災活動の推進を通じて、多くの人々との信頼関係を築いていくことが期待されています。

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