エフエム愛知

エフエム愛知（FM AICHI）

エフエム愛知は、愛知県を放送対象地域とするFMラジオ局で、1969年12月24日に日本で初めての民間FM放送局として設立されました。コールサインはJOCU-FMで、全国FM放送協議会（JFN）の加盟局でもあります。略称は『FMA』で、50周年の節目となる2019年12月からは、『FM AICHI』という名称が復活しました。キャッチコピーは『RIDE ON MY RADIO!』です。

この放送局の電波は愛知県を超え、三重県、岐阜県、静岡県、長野県の一部でも受信可能です。特に岐阜県では、FM放送の歴史が浅く、多くのリスナーを獲得しています。また、名古屋在住の落語家で漫画家の雷門獅篭がデザインしたマスコットキャラクター『チルナちゃん』も存在しましたが、@FMへと名称が変更された後は使用されなくなりました。

エフエム愛知は、開局当初から多様な音楽ジャンルを提供しており、特にクラシック音楽のプログラムには力を入れていました。名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏を特集する番組は長寿命を持ちましたが、ZIP-FMの開局とともに音楽のスタイルも変化してきました。2000年代に入ってからはJ-POPが人気を博し、番組内容も多様化しています。

会社の歴史を見ると、1969年の開局以来、FM愛知は様々な変革を経験しました。1974年には社名を「株式会社エフエム愛知」に変更し、1981年にはJFNの設立当初から加盟局として参加しました。1993年には「FM AICHI」と名称変更し、1996年には文字多重放送を開始しました。

新たな取り組みとしては、2001年に呼称を「FM AICHI」に戻し、2015年には愛称を「＠FM」に変更。これによって番組名にも「＠」が使われるようになりました。2018年には放送上で「＠FM80.7」に名称が再変更され、更に2019年には50周年を祝う形で愛称が再度「FM AICHI」に戻されました。この流れの中で、各時代に応じた新たなブランドイメージやキャッチコピーが設定されてきました。

エフエム愛知の放送形態は、毎日24時間運営されており、特に日曜日の放送は翌月曜日の早朝に休止します。放送のオープニングやクロージングには、クラシック音楽が使用されており、印象的です。現在の音楽プログラムでは、平日の朝から夕方、及び土曜日の朝に「FM AICHI HEADLINE NEWS」を随時放送しており、日曜は「JFNニュース」を放送することが多くなっています。

主なパーソナリティには吉川朋江や黒岩唯一、マルコ石本などが名を連ね、過去にはアナウンサーとして津島美佐子や原さやかなども活躍していました。

エフエム愛知は、地域リスナーとのつながりを大切にしながら、今後も音楽や情報を通じて愛知県の文化を支えていくことが期待されます。

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