ZIP-FM

ZIP-FMについて

株式会社ZIP-FMは、愛知県を放送対象地域とし、FM放送を展開している特定地上基幹放送事業者です。1993年10月に開局し、愛知県で2番目となる県域FM局として多様な音楽プログラムを提供しています。開局時は、株式会社エフエム名古屋という名称でスタートし、以来多くの音楽ファンに愛されてきました。

開局の歩み

開局前に、ZIP-FMの編成部長には、文化放送での経験が豊富な常行邦夫を招聘しました。彼は東京のJ-WAVEや京都のα-STATIONなど、多くのラジオ局の立ち上げに関わった実績を持っています。このようなバックグラウンドを活かし、ZIP-FMは「モア・ミュージック〜レス・トーク」を理念に音楽を中心とした放送を行い、トークや情報の量を抑えるスタイルを貫いてきました。

「ZIP」という名称は、「元気」「快活」といった意味を含み、音楽に命を与える力を表しています。特にダンスミュージックやポップスの選曲に力を入れており、開局当初から数多くのコンピレーションCDをリリース、特に『ZIP mania』シリーズは大ヒットを記録しました。

聴取エリアと配信プラットフォーム

ZIP-FMの放送エリアは愛知県を中心に、岐阜県の美濃地方や三重県北中部、静岡県西部にも広がっており、こうした地域にも多くのリスナーを持っています。
さらに、インターネットを通じた配信や、radikoプレミアムでの聴取も可能で、多くの人々にアクセスできる環境を整えています。

音楽コンテンツとリスナーの呼称

ZIP-FMでは独自の呼称を用いており、J-POPは「Z-POP」としてリスナーに親しまれています。元々は洋楽を中心に放送していましたが、徐々にJ-POPを扱う番組やイベントも増加し、聴取者層の拡大を図っています。リスナーは「ZIPPIE」と呼ばれ、ZIP-FMのコミュニティの一員としての誇りを持っています。

特徴的な番組とイベント

ZIP-FMは、自社制作の番組を多数展開しており、特定の曲だけを一日中かける「○○DAY」といったユニークな試みも行っています。また、毎年名古屋市の繁華街・栄で開催されるライブイベント「SAKAE SP-RING」を主催しており、地域の音楽シーンを盛り上げる活動も続けられています。

経営方針と今後の展望

ZIP-FMは現在「BEYOND THE RADIO」をキャッチコピーに掲げ、リスナーとのつながりを大切にした放送を目指しています。開局以来、主要株主の一つであるトヨタ自動車出身者が社長を務めていることからも、その経営方針の確かな背景が伺えます。これからも地域に密着した放送を続けつつ、音楽文化の発展に寄与する放送局としての役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索