RADIO-izm
FM-FUJIで1996年4月1日から2009年3月31日まで、平日の夕方に関東圏、特に山梨県を主な対象として放送されていたワイド番組、それがRADIO-izm（レディオ・イズム）です。
この番組は、1990年秋から5年半にわたり夕方の時間帯を飾った電話リクエスト番組「SUNSET CALLING」の後継にあたります。リスナーが電話などで参加できるリクエスト主体の番組として、1996年4月1日に産声を上げました。洋楽、邦楽を問わず、楽曲リクエストやパーソナルなメッセージは、電話だけでなくFAXやEメールといった様々な手段で受け付けられ、多くのリスナーとのインタラクティブな関係を築きました。
番組開始当初、生放送のスタジオは甲府市丸の内にあったFM富士の旧本社、第2スタジオでした。1996年のスタートから、主に16:00から18:30（一時期は15:30から）にかけて電話でのリクエストを受け付けていました。単にリクエストに応えるだけでなく、放送開始当初からユニークな企画を積極的に展開し、リスナーの喜怒哀楽を紹介する「FEELING NOW〜今日の喜怒哀楽」や、DJの個性が光る「HEAT UP」などが初期の人気コーナーとして知られています。「HEAT UP」は後に「IZM DJ's 5」というコーナーへと引き継がれました。
DJ体制は、番組開始から2001年12月までは曜日ごとに担当が分かれる週3人制（月・火、水・木、金）でした。ただし、特定期間には変則的なシフトも存在しました。2002年1月からは、月曜日から金曜日まで日替わりでDJが登場する週5人制へと変更されました。
2006年7月、FM富士の本社が川田町アリアへ移転したことに伴い、番組の生放送スタジオも同所内のスタジオAへと移りました。移転後初めてマイクに向かったのは、月曜日担当のHappy だんばらDJでした。この頃から、新聞のラジオ・テレビ欄などでDJの愛称を冠した「○○イズム」という表記が散見されるようになります。
2000年代に入ると、かつて多数存在した電話リクエスト番組は、FAXやインターネット、メール機能付き携帯電話の普及により姿を消していきました。関東近郊のFM局でレギュラーの電リク番組として残っていたのは、「RADIO-izm」の他に、裏番組であったbayfmの「BAY LINE 7300」とJ-WAVEの「GROOVE LINE」のみとなっていました。時代の波は「RADIO-izm」にも及び、2008年春の改編で番組はリニューアルされることになります。前身番組「SUNSET CALLING」の時代から18年間にわたり番組の核であった電話によるリクエスト受付は、2008年3月31日をもって終了しました。奇しくも、J-WAVEの「GROOVE LINE」も同日をもって電話受付を終了しています。
電リク終了後の2008年4月1日からは、番組時間が19:54まで延長され、合計3時間54分の放送となりました。電話リクエストの廃止に伴い、既存コーナーの整理が行われる一方、最新の夕刊紙の記事を紹介する「夕刊イズコラム」などが新たにスタートするなど、番組内容は大きく変化しました。そして、2009年3月31日、13年にわたる「RADIO-izm」の歴史に幕が下ろされました。この日は、電リクを最後まで続けていた裏番組「BAY LINE 7300」も番組を終了した日で、これにより関東地方のFM局から、レギュラー放送の電話リクエスト番組は全て姿を消すことになりました。番組終了の翌日、4月1日からは、「RADIO-izm」末期のスタイルを受け継いだ新番組『PUMP UP RADIO』として新たなスタートを切りました。
番組では多岐にわたるコーナーを展開しました。リスナーのメッセージ紹介から企画ものまで様々です。
FEELING NOW〜今日の喜怒哀楽: リスナーから寄せられた日々の出来事や感情を紹介。
HEAT UP / IZM DJ's 5: DJそれぞれの感性や個性を生かした企画コーナー。
V.I.P SEAT: 毎日18時台に放送され、リスナーからの大切な人へのメッセージとリクエスト曲を紹介するコーナー。（「ビップ」ではなく「ブイアイピー」と読むのが特徴）
夕刊イズコラム: 2008年のリニューアル後に登場した、夕刊各紙の記事紹介。
その他、TAKE THE READ, WONDER AROUND, CLUB WASEI, DOKKIRI izm, REPORT izm, COOKING izm, Izm-GLORY HISTORY, シネマホリック, ご当地バンザイ, ミュージカイングリッシュ, カロカロカロリー, めん道, ふぉりな侍, おそとde Happy, トレンドセッター, 漫画道, HEALTHY MAGIC, ディースポなど、様々なコーナーが番組を彩りました。
13年の歴史の中で、いくつかの印象的な出来事がありました。
リクエスト曲音飛び事件: 1996年6月17日、放送中にかけた楽曲が音飛びを繰り返し、急遽次の曲に切り替えられた後、DJがリスナーに謝罪するという一幕がありました。
宅麻仁遅刻事件: 1997年1月17日、金曜担当の宅麻仁DJが放送開始時刻にスタジオ入りできず、前番組のDJが代役でつなぐ事態に。遅刻の理由が「買物」だったことが後で明かされ、話題となりました。
DJの緊急登板: DJが体調不良や急用で休む際に、他のDJがピンチヒッターを務めることがありました。特に近田和生DJは、正規担当日以外にも度々代役を務め、時には3日連続で出演したり、病欠した島田奈央子DJのモノマネで番組を始めるなど、機転を利かせた放送でリスナーを沸かせました。近田DJは、ピンチヒッターを含め、当時の全曜日（月〜金）の帯番組を担当した経験を持ちます。
サプライズオペレーター: 電リク時代、電話受付業務を普段のオペレーターに代わって、他の番組の出演者が担当するというサプライズ企画が行われることもありました。1997年5月2日には、「SUNSHINE BREEZE」の江崎エツコさんが隠しオペレーターとして登場しました。
* ジェラゾー: 宅麻仁DJが担当していた頃、番組にリクエストしたリスナーの中から毎週1名にプレゼントされた謎の物体「ジェラゾー」の正体は、番組終了まで明かされることはありませんでした。
これらのエピソードは、番組とリスナー、そしてDJとの間に生まれた親密な関係性を物語っています。13年間にわたり、夕方のひとときを届け続けた「RADIO-izm」は、FM-FUJIの歴史において忘れられない番組の一つとして記憶されています。
関連項目
エフエム富士、SUNSET CALLING（前番組）、PUMP UP RADIO（後番組）など
（注：番組の詳細なタイムテーブルや歴代担当DJ一覧は割愛し、記事構成に沿った内容としています）
概要と歴史
この番組は、1990年秋から5年半にわたり夕方の時間帯を飾った電話リクエスト番組「SUNSET CALLING」の後継にあたります。リスナーが電話などで参加できるリクエスト主体の番組として、1996年4月1日に産声を上げました。洋楽、邦楽を問わず、楽曲リクエストやパーソナルなメッセージは、電話だけでなくFAXやEメールといった様々な手段で受け付けられ、多くのリスナーとのインタラクティブな関係を築きました。
番組開始当初、生放送のスタジオは甲府市丸の内にあったFM富士の旧本社、第2スタジオでした。1996年のスタートから、主に16:00から18:30（一時期は15:30から）にかけて電話でのリクエストを受け付けていました。単にリクエストに応えるだけでなく、放送開始当初からユニークな企画を積極的に展開し、リスナーの喜怒哀楽を紹介する「FEELING NOW〜今日の喜怒哀楽」や、DJの個性が光る「HEAT UP」などが初期の人気コーナーとして知られています。「HEAT UP」は後に「IZM DJ's 5」というコーナーへと引き継がれました。
DJ体制は、番組開始から2001年12月までは曜日ごとに担当が分かれる週3人制（月・火、水・木、金）でした。ただし、特定期間には変則的なシフトも存在しました。2002年1月からは、月曜日から金曜日まで日替わりでDJが登場する週5人制へと変更されました。
2006年7月、FM富士の本社が川田町アリアへ移転したことに伴い、番組の生放送スタジオも同所内のスタジオAへと移りました。移転後初めてマイクに向かったのは、月曜日担当のHappy だんばらDJでした。この頃から、新聞のラジオ・テレビ欄などでDJの愛称を冠した「○○イズム」という表記が散見されるようになります。
2000年代に入ると、かつて多数存在した電話リクエスト番組は、FAXやインターネット、メール機能付き携帯電話の普及により姿を消していきました。関東近郊のFM局でレギュラーの電リク番組として残っていたのは、「RADIO-izm」の他に、裏番組であったbayfmの「BAY LINE 7300」とJ-WAVEの「GROOVE LINE」のみとなっていました。時代の波は「RADIO-izm」にも及び、2008年春の改編で番組はリニューアルされることになります。前身番組「SUNSET CALLING」の時代から18年間にわたり番組の核であった電話によるリクエスト受付は、2008年3月31日をもって終了しました。奇しくも、J-WAVEの「GROOVE LINE」も同日をもって電話受付を終了しています。
電リク終了後の2008年4月1日からは、番組時間が19:54まで延長され、合計3時間54分の放送となりました。電話リクエストの廃止に伴い、既存コーナーの整理が行われる一方、最新の夕刊紙の記事を紹介する「夕刊イズコラム」などが新たにスタートするなど、番組内容は大きく変化しました。そして、2009年3月31日、13年にわたる「RADIO-izm」の歴史に幕が下ろされました。この日は、電リクを最後まで続けていた裏番組「BAY LINE 7300」も番組を終了した日で、これにより関東地方のFM局から、レギュラー放送の電話リクエスト番組は全て姿を消すことになりました。番組終了の翌日、4月1日からは、「RADIO-izm」末期のスタイルを受け継いだ新番組『PUMP UP RADIO』として新たなスタートを切りました。
主なコーナー
番組では多岐にわたるコーナーを展開しました。リスナーのメッセージ紹介から企画ものまで様々です。
FEELING NOW〜今日の喜怒哀楽: リスナーから寄せられた日々の出来事や感情を紹介。
HEAT UP / IZM DJ's 5: DJそれぞれの感性や個性を生かした企画コーナー。
V.I.P SEAT: 毎日18時台に放送され、リスナーからの大切な人へのメッセージとリクエスト曲を紹介するコーナー。（「ビップ」ではなく「ブイアイピー」と読むのが特徴）
夕刊イズコラム: 2008年のリニューアル後に登場した、夕刊各紙の記事紹介。
その他、TAKE THE READ, WONDER AROUND, CLUB WASEI, DOKKIRI izm, REPORT izm, COOKING izm, Izm-GLORY HISTORY, シネマホリック, ご当地バンザイ, ミュージカイングリッシュ, カロカロカロリー, めん道, ふぉりな侍, おそとde Happy, トレンドセッター, 漫画道, HEALTHY MAGIC, ディースポなど、様々なコーナーが番組を彩りました。
エピソード
13年の歴史の中で、いくつかの印象的な出来事がありました。
リクエスト曲音飛び事件: 1996年6月17日、放送中にかけた楽曲が音飛びを繰り返し、急遽次の曲に切り替えられた後、DJがリスナーに謝罪するという一幕がありました。
宅麻仁遅刻事件: 1997年1月17日、金曜担当の宅麻仁DJが放送開始時刻にスタジオ入りできず、前番組のDJが代役でつなぐ事態に。遅刻の理由が「買物」だったことが後で明かされ、話題となりました。
DJの緊急登板: DJが体調不良や急用で休む際に、他のDJがピンチヒッターを務めることがありました。特に近田和生DJは、正規担当日以外にも度々代役を務め、時には3日連続で出演したり、病欠した島田奈央子DJのモノマネで番組を始めるなど、機転を利かせた放送でリスナーを沸かせました。近田DJは、ピンチヒッターを含め、当時の全曜日（月〜金）の帯番組を担当した経験を持ちます。
サプライズオペレーター: 電リク時代、電話受付業務を普段のオペレーターに代わって、他の番組の出演者が担当するというサプライズ企画が行われることもありました。1997年5月2日には、「SUNSHINE BREEZE」の江崎エツコさんが隠しオペレーターとして登場しました。
* ジェラゾー: 宅麻仁DJが担当していた頃、番組にリクエストしたリスナーの中から毎週1名にプレゼントされた謎の物体「ジェラゾー」の正体は、番組終了まで明かされることはありませんでした。
これらのエピソードは、番組とリスナー、そしてDJとの間に生まれた親密な関係性を物語っています。13年間にわたり、夕方のひとときを届け続けた「RADIO-izm」は、FM-FUJIの歴史において忘れられない番組の一つとして記憶されています。
関連項目
エフエム富士、SUNSET CALLING（前番組）、PUMP UP RADIO（後番組）など
（注：番組の詳細なタイムテーブルや歴代担当DJ一覧は割愛し、記事構成に沿った内容としています）
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