READY STEADY GO (L'Arc〜en〜Cielの曲)

READY STEADY GO

「READY STEADY GO」は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの22作目のシングルで、2004年2月4日にリリースされました。この楽曲は、2003年に行われた復活ライヴ「Shibuya Seven Days 2003」を経て生まれたもので、シングルとしては約2年5ヶ月ぶりの作品です。このシングルは、アルバム『SMILE』のレコーディング中に制作されたもので、バンドの新たなスタートを感じさせる重要な作品です。

曲の特徴と背景

表題曲「READY STEADY GO」は、2000年代のU.S.ポップ・パンクを彷彿とさせるスピード感あふれるロックナンバーです。楽曲は2003年12月には日本武道館でのライヴイベントで初めて披露され、リリースに先駆けファンの注目を集めました。この曲は、2004年1月から放送されたアニメ「鋼の錬金術師」の第2期オープニングテーマにも起用され、幅広いファン層に支持されています。

また、アルバム『SMILE』の初回限定盤には、シングルの楽曲が収録された特典DVDも付いており、ライヴの模様を楽しむことができます。さらに、この曲は中国全土にてヤクルトのCMソングとしても使用されており、その人気を裏付けています。

収録内容とリリース形式

シングルのカップリングには、表題曲の各楽器パートを抜き取った「hydeless version」「kenless version」「tetsuless version」「yukihiroless version」の4つのバージョンが収録されています。この試みは、メンバーの一人、yukihiroの「ドラム・レスが欲しい」という要望から生まれました。メンバーはこの作品を「マニアックな試み」としながらも、楽しんで制作したことが伺えます。このシングルは、リリース後、オリコン週間シングルチャートで首位を獲得し、さらには年間アニメシングルチャートでも初の年間首位を記録しました。

ミュージックビデオとアレンジ

「READY STEADY GO」のミュージックビデオは、竹石渉がディレクターを務めた作品で、バンドの演奏シーンとメンバーがデフォルメ化されたアニメーションで構成されています。また、この曲のアレンジには、メンバーそれぞれのパンクのイメージが反映されていることも特徴的です。

tetsuyaは初期のデモ段階ではプリンスをイメージしていたと語っていますが、制作が進むにつれて、バンドとしての方向性を考えながらパンキッシュなサウンドへと進化させていきました。歌詞はhydeが担当し、新たなスタートを切ろうとする気持ちが表現されています。彼は、これまでの作品とは異なり、ストレートな前向きさを意識して歌詞を作成しました。

ライヴでの人気

この曲はL'Arc〜en〜Cielのライヴでも大きな盛り上がりを見せる楽曲の一つであり、公演の冒頭やアンコールの最後に演奏されることが多く、ファンにとっても特別な意味を持つ曲となっています。楽曲のエネルギッシュなサウンドは、聴く人を引き込み、感情を一層高めます。

「READY STEADY GO」は、シングルのリリースから約20年後も、新たなコラボレーションや様々なアーティストのカバーによりその魅力を広げ続けています。音楽の枠を超えて多くの人々に影響を与えるこの曲は、L'Arc〜en〜Cielの代表作として、今後も愛され続けることでしょう。

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