REALIZE (アルバム)

アルバム『REALIZE』の詳細

徳永英明による5枚目のスタジオアルバム、『REALIZE』（リアライズ）は、1989年5月21日にリリースされました。このアルバムは、前作『DEAR』から1年1ヶ月の間隔を置いてのオリジナルアルバムであり、徳永の音楽キャリアにおいて重要なマイルストーンとなりました。本作は、30万枚以上の売上を記録し、その記念としてGOLD CD『Realize』も発表されました。

制作と編曲

『REALIZE』のほぼ全曲の編曲を担当したのは、瀬尾一三です。これまでの徳永の作品は愛に関する楽曲が多かったのに対し、本アルバムではメッセージ性の強い楽曲が並びました。シングル曲は3曲が含まれ、「最後の言い訳」、「恋人」、「MYSELF 〜風になりたい〜」が特徴的です。特に「最後の言い訳」はアルバムバージョンとして再アレンジされており、オリジナルとは異なるミックスが施されています。

タイアップと収録曲

アルバムにはタイアップ曲も収録されており、ナショナルエアコンのCM楽曲「あなたにエオリア」の英語版である「You're in the sky 〜Eolia〜」や、テレビ東京の開局25周年記念映画『ドンマイ』のテーマソングである「君の青」が特徴的です。

収録曲一覧

1. 君の青 - 作詞：篠原仁志
この曲は、コーラスやドラム、ディストーション・ギターが盛り上がりを見せる楽曲で、アルバムの1曲目として配置されました。

2. 眠れない夜 - 作詞：徳永英明
初めてのメッセージソングとして位置づけられ、歌詞が抽象的でリスナーの想像をかき立てる作品です。

3. ラバーズ - 作詞：篠原仁志
後にシングル『夢を信じて』のカップリングとしてリリースされました。

4. You're in the sky 〜Eolia〜 - 作詞：竜真知子
アレンジにこだわりが見られる楽曲で、実際の楽器の響きに注目が集まります。

5. そして星になったよ - 作詞：徳永英明
昭和から平成に変わる瞬間に作った曲で、ミックスも特別です。

6. 恋人 - 作詞：徳永英明
自らが作詞した曲で、自身初のシングル表題曲となる重要なトラックです。

7. コバルトに消えたブルー - 作詞：麻生圭子
サックスとギターが織りなす、エネルギッシュな曲調に仕上がっています。

8. MYSELF 〜風になりたい〜 - 作詞：大津あきら
男女の恋愛を超えたメッセージを含む作品ですが、バラード調で楽しめます。

9. 最後の言い訳 (Los Angels Mix) - 作詞：麻生圭子
アルバムバージョンとして初めて収録された曲です。

10. 僕の時計 - 作詞：篠原仁志
札幌の時計台をイメージして作曲されました。

結論

アルバム『REALIZE』は、徳永英明の作詞・作曲の才能が光る作品であり、彼がメッセージソングにシフトするきっかけともなった重要な一枚です。音楽だけでなく、歌詞の深いメッセージが多くのリスナーの心に響き続けています。

もう一度検索