RIKKI

RIKKI：奄美の島唄とポップスの融合を奏でる歌声

鹿児島県奄美大島出身の歌手、RIKKI（りっき、本名：中野律紀）は、類まれな歌唱力と幅広い音楽性で知られています。15歳という若さで日本テレビの「第13回日本民謡大賞」グランプリを受賞した経歴を持ち、その才能は早くから注目を集めました。

1993年、ポップス歌手としてデビュー

1993年、BMGビクターより中野律紀名義でポップスアルバム『風の声』でデビュー。その後も数枚のアルバムを発表しましたが、彼女は自身のルーツである奄美の島唄とポップスを融合させる新たな表現方法を探求し始めます。

1998年、新たなアーティスト名で再出発

1998年、彼女はアーティスト名を「RIKKI」に変更し、アルバム『Miss you Amami』をリリース。このアルバムは、奄美の島唄を基調としながらも、ポップスの要素を取り入れた独自のサウンドが特徴です。この作品は、英国でも英語版ブックレット付きでリリースされ、海外への進出も果たしました。

島唄とポップスの融合、そしてワールドワイドな活動

以降、RIKKIは「奄美の新しい音楽スタイル」を追求し、精力的に活動を続けました。これまでに発表したアルバムでは、奄美の伝統音楽と現代的なポップスを巧みに融合させ、独自の音楽世界を構築しています。その活動は日本国内にとどまらず、ルーマニア、モルドヴァ、ASEAN諸国などでも演奏会を行い、グローバルな活躍を見せています。

Sound Horizon、Linked Horizonへの参加

また、RIKKIはSound HorizonやLinked Horizonといった人気音楽プロジェクトにもボーカルとして参加しており、「お母さん」「ママン」の愛称で親しまれています。これらのプロジェクトへの参加は、彼女の幅広い音楽性を示すものであり、多くのファンに感動を与え続けています。

多彩なディスコグラフィー

RIKKIのディスコグラフィーは多岐に渡り、中野律紀名義、RIKKI名義の両方で数多くのシングル、アルバムを発表しています。代表的な作品としては、PlayStation 2用ゲーム『ファイナルファンタジーX』の主題歌「素敵だね featured in FINAL FANTASY X」や、スタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』イメージアルバムに収録されている「白い竜」などがあります。

さらに、Sound HorizonやLinked Horizonの作品にも多数参加しており、その歌声は数々の名曲を彩っています。これらの作品を通して、RIKKIは多くのリスナーに感動を与え、その才能を広く知らしめてきました。

2008年双子出産後も活動を継続

2008年5月末には双子の子供を出産。子育てをしながらも、音楽活動を精力的に継続し、奄美の伝統音楽と現代音楽を融合させた独自の音楽性を追求し続けています。

奄美の魂を奏でる歌姫

RIKKIは、奄美の島唄を現代に蘇らせ、世界へと羽ばたかせた稀有な存在です。彼女の音楽は、奄美の自然や文化、そして人々の温かさを感じさせ、聴く者の心を深く揺さぶります。今後、彼女がどのような音楽を創造していくのか、非常に楽しみです。

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