RSM清和監査法人

RSM清和監査法人：国際性と成長を両立する中堅監査法人

RSM清和監査法人は、東京都千代田区に本社を置く中堅監査法人です。その歴史は、センチュリー監査法人の設立に遡ります。創業者である筧悦生氏は、2000年に株式会社アーケイディア・グループ、2003年に税理士法人アーケイディア（現・清和税理士法人）を設立した後、2004年にRSM清和監査法人の前身となる監査法人を設立しました。これらの法人は、当初「アーケイディアグループ」として連携していましたが、株式会社アーケイディア・グループはその後、LENDEX株式会社へと改称し、現在は不動産ファンドのソーシャルレンディング事業に転換しています。

RSM清和監査法人は、設立当初からグローバルな展開を目指し、2009年には世界第6位の国際会計事務所ネットワークであるRSMインターナショナルと業務提携を結びました。この提携により、国際的な視野と高度な専門性を備えた監査法人としての地位を確立しています。現在もRSMインターナショナルのメンバーファームとして、グローバルなネットワークを活用したサービスを提供しています。

同法人の特徴として、非監査証明業務への注力が挙げられます。売上高の約15％を非監査証明業務が占めており、これは他の監査法人と比較して高い割合です。M&A支援やデューデリジェンスといった業務にも力を入れており、多角的な事業展開を進めています。近年では、大手監査法人からの監査人交代の受嘱も増加しており、2021年6月期には初めて業務収入が10億円を突破するなど、堅調な成長を遂げています。

清和税理士法人および清和コンサルティング株式会社との連携も、RSM清和監査法人の強みの一つです。これらの提携企業との協業により、監査業務にとどまらず、幅広いクライアントニーズに対応できる体制を構築しています。

2024年9月1日現在、RSM清和監査法人の従業員数は171名、クライアント数は186社にのぼります。その中には、金融商品取引法監査のクライアント25社、IPO支援実績のある企業37社が含まれています。近年は、大手監査法人から監査業務を受託する事例が増えており、高い信頼性と専門性を有していることが伺えます。

沿革としては、2004年3月に東京国際監査法人として設立され、2006年10月に清和監査法人に改称。2014年6月には不祥事により行政処分を受けましたが、その後は着実に成長を続け、2017年7月1日には現在の名称であるRSM清和監査法人に改称しました。

東京と神戸に事務所を構え、日本全国のクライアントにサービスを提供しています。東京事務所は東京都千代田区飯田橋、神戸事務所は兵庫県神戸市中央区海岸通に位置しています。

RSM清和監査法人は、国際的なネットワークと専門性を活かし、多様なクライアントニーズに対応する成長著しい中堅監査法人と言えるでしょう。今後も、その高い専門性と信頼性を武器に、更なる発展が期待されます。

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