Registered jack

レジスタードジャック (RJ) について

レジスタードジャック（Registered Jack、RJ）は、主に通信機器の接続に用いられるコネクタの規格です。アメリカ連邦通信委員会（FCC）によって登録されたものを指し、電話回線やデータ通信など、様々な用途に対応するために複数の規格が存在します。

主なRJ規格

RJ-11: 一般的な固定電話で使われるコネクタです。通常は4線式ケーブルが用いられますが、2線式のものも存在します。POSレジのキャッシュドロワーやカスタマーディスプレイの接続にも使われることがあります。
RJ-9: 電話機の受話器やヘッドセットを接続する際に使われる、RJ-11よりも小型の4ピンコネクタです。
RJ-45: イーサネットケーブルで一般的に使用される8線式のコネクタです。LANケーブルの接続に使われ、高速なデータ通信を可能にします。

物理的な互換性について

同じRJ規格であっても、ピン数が異なる場合があります。例えば、RJ-11規格には2ピン、4ピン、6ピンのバリエーションがあります。一般的に「モジュラージャック」と呼ばれるRJ-11コネクタは、6ピンのコネクタのうち、2本または4本のピンのみを実装したものが多く見られます。

6極2芯: 6ピンのうち、中央の2ピンのみが実装されたもの。
6極4芯: 6ピンのうち、中央の4ピンのみが実装されたもの。
6極6芯 (フル結線): 6ピンすべてが実装されたもの。

規格上は、2ピンのプラグは4ピンや6ピンのジャックに差し込むことができ、中央の2線のみが接続されます。同様に、4ピンのプラグは2ピンや6ピンのジャックに差し込め、それぞれ中央の2線または4線が接続されます。しかし、一部メーカーの製品ではこの仕様と異なる場合があり、物理的な互換性は必ずしも信号の互換性を保証するものではありません。

また、異なる規格のRJコネクタは物理的に接続できません。例えば、RJ-11の6ピンプラグをRJ-45のジャックに無理に差し込むと、プラグが抜けなくなったり、ジャックの接点を破損させる可能性があります。

RJ-11の詳細

RJ-11は、一般家庭やオフィスで固定電話の接続に使われるモジュラージャックとして広く知られています。市販のモジュラーケーブルは、4線式のものが一般的ですが、これらは厳密にはRJ-11ではなくRJ-12またはRJ-14に相当します。しかし、コネクタの形状は同じであるため、実用上は問題なく使用できます。RJ-11は、POSレジやカスタマーディスプレイの接続にも使われることがあります。

RJ-9の詳細

RJ-9は、RJ-11よりも小型で、4つのピンを持つコネクタです。主に電話機の受話器やヘッドセットの接続に使われます。両端にRJ-9コネクタを備えたカールコードは、容易に入手できます。

RJ-45の詳細

RJ-45は、8つのピンを持つコネクタで、LANケーブルに使われることが一般的です。ツイストペアケーブルとの組み合わせで、高速なデータ通信を実現します。家庭やオフィスでインターネット接続やネットワーク構築に欠かせないコネクタです。

ケーブルの種類

RJコネクタに使用されるケーブルには、以下のような種類があります。

ツイストペアケーブル: RJ-45によく使われるケーブルで、ノイズの影響を低減するために2本の導線をより合わせています。
モジュラーケーブル: RJ-11やRJ-9によく使われるケーブルで、電話回線や周辺機器との接続に使われます。

注意事項

異なるRJ規格のコネクタを無理に接続すると、故障の原因となるため、必ず適切な規格のコネクタを使用してください。また、物理的な互換性があっても、電気的な互換性がない場合があるため、使用する機器の仕様をよく確認することが大切です。

まとめ

レジスタードジャックは、通信機器の接続に不可欠なコネクタです。RJ-11、RJ-9、RJ-45など、様々な規格があり、それぞれ用途やピン数が異なります。使用する際には、適切な規格を選び、物理的な互換性だけでなく電気的な互換性も確認するようにしましょう。

外部リンク

Wikipedia - Registered Jack (英語)

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