Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。

Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。について

「Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。」は、1989年4月19日にビクター音楽産業（Invitationレーベル）からリリースされた、浜田麻里の9枚目のシングルです。この曲は、同年のカネボウ化粧品夏のキャンペーンソングとして使用され、そのキャッチーなメロディーと歌詞が幅広い層に支持されました。

制作の背景

この曲のサブタイトルである「しない、しない、ナツ。」は、カネボウ化粧品のキャッチコピー「化粧なおし、しない、しない、ナツ」から引用されたもので、シングルのみに表記されています。楽曲制作にあたっては、浜田麻里の7枚目のシングル「CALL MY LUCK」（1988年）に似た楽曲という依頼があったため、作曲を担当した大槻啓之は比較的スムーズに制作を進めることができたとされています。

チャート成績

タイアップの効果もあり、発売後すぐにオリコンシングルチャートで初登場5位を記録。その後、約1ヶ月後の6月5日付のオリコンシングルチャートで、浜田麻里にとって初の1位を獲得しました。これは、前作「Heart and Soul」に続く2作連続のTOP10入りという快挙でもありました。このシングルは、浜田麻里のキャリアにおいて最大のヒット曲となり、彼女のシングルで唯一オリコン1位を獲得した作品です。

また、同年には同名のアルバム『Return to Myself』もリリースされ、こちらもオリコンチャートで1位を獲得しています。シングルとアルバムの両方で1位を獲得するという、当時の音楽シーンにおける浜田麻里の人気を象徴する出来事となりました。

「脱ヘヴィメタル宣言」の逸話

本作のリリース当時、浜田麻里が「脱ヘヴィメタル宣言」をしたという情報が長年伝えられていましたが、これは事実ではありません。浜田麻里自身も、そのような発言をしたことはないと否定しています。この誤解が広まった背景には、『ザ・ベストテン』に出演した際、司会の黒柳徹子に本番直前に「脱！ヘヴィメタル宣言」と紹介されてしまったことが原因ではないかと、浜田麻里は述べています。

収録曲

1. Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。
2. Love, Love, Love

メディアでの使用

* '89カネボウ化粧品 夏のキャンペーンソング

カバー

この曲は、多くのアーティストによってカバーされています。詳細については、別途資料を参照してください。

まとめ

「Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。」は、浜田麻里の音楽キャリアにおいて重要なターニングポイントとなった楽曲であり、彼女の音楽性を広く知らしめるきっかけとなりました。この曲の大ヒットは、当時の音楽シーンに大きな影響を与え、現在でも多くのファンに愛されています。

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