Riki yamaneko

Riki yamaneko（りき やまねこ）は、日本の多才な表現者であり、写真家、アーティスト、そしてラジオパーソナリティーとして活動しています。東京都新宿区歌舞伎町に生まれ、幼少期を沖縄県竹富町の西表島で過ごしたというユニークな経歴を持ち、その出自が彼の多様な感性に影響を与えていると考えられます。

初期は音楽、舞台、デザイン、彫刻、絵画など、幅広い芸術分野に活動の場を求めました。また、兄弟とともに「山猫ブラザーズ」を結成し、パフォーマンスアートでも才能を発揮しています。メディア活動としては、2008年10月よりエフエム読谷のラジオ番組「リキ山猫の沖縄夢箱」でパーソナリティーを務め、親しみやすい語り口でリスナーとの交流を深めています。

映画製作にも関わりがあり、2015年の映画「サダコの鶴〜地球をつなぐ〜」では助監督として作品を支えました。さらに、2019年の映画「愛がなんだ」では、その代表的な作品の一つである「おっぱいTシャツ」が衣装として使用され、話題となりました。2021年には映画「レンブとゆりかご」に俳優として出演し、マスター役を演じるなど、映像分野においても表現者としての幅広さを見せています。

彼の活動の中で特に注目されているのが、写真家としての取り組みです。様々な被写体を探求する中で「おっぱい」をテーマに定め、2016年に「おっぱい写真家宣言」を行い、以降「おっぱい写真家 Riki yamaneko」として活動を開始しました。彼はモデルをスカウトするのではなく、撮影に協力したいと申し出てくれる人のみを被写体とする独自のスタンスを貫いています。撮影は多様なシチュエーションで行われ、被写体の自然な美しさや背景にある物語を引き出すことを目指しています。

自身が主宰する「おっぱい展」は、彼の写真活動の核となるイベントです。2017年に第1回が宜野湾市真栄原のPIN-UPギャラリーで開催されて以来、毎年夏に開催され、回を重ねるごとに動員数を増やしています。2017年には671人、2018年には756人、そして2019年には945人の来場者があり、その関心の高さを示しています。この個展のユニークな点は、会期中に来場した女性からの希望があれば、別室で撮影を行い、その写真を展示作品として追加していくスタイルを取っていることです。これにより、個展の期間中も作品が常に更新され、変化し続ける生きた展示となっています。

2019年の「おっぱい展III」は特に大きな注目を集め、沖縄タイムスに掲載された記事がYahoo!ニュース、朝日新聞DIGITAL、ORICON NEWSといった主要なオンラインメディアに転載され、全国的に話題となりました。この反響を受けて、急遽アンコール展「パイなるチャンス」も開催されました。また、2019年1月には「おっぱい写真家協会」を設立するなど、この分野における活動をさらに体系化しています。

その他の功績として、2016年には那覇海上保安部主催の「残波岬灯台と美ら海フォトコンテスト 2016」の残波岬灯台の部で読谷村長賞を受賞しています。また、2018年には福岡県田川市で開催された「チャリティーアート展 OPPAI、」に招待アーティストとして参加するなど、自身の専門分野に留まらず、アートを通じた社会貢献活動にも意欲的に取り組んでいます。

Riki yamaneko氏は、型にはまらない自由な発想と、多様な表現媒体を駆使する能力を持つアーティストです。特に「おっぱい」というテーマに真摯に向き合い、それを芸術として昇華させる彼の活動は、多くの人々に新たな視点と感動を与え続けています。

もう一度検索