Ringo EXPO 08

『Ringo EXPO 08』は、日本のシンガーソングライター椎名林檎が2009年3月11日にリリースしたライブ映像作品です。EMIミュージック・ジャパンから発売され、2013年にはユニバーサルミュージックからBlu-ray Disc版も発売されました。

この作品は、2008年11月28日から30日にかけて、さいたまスーパーアリーナで開催された椎名林檎のデビュー10周年記念ライブ「椎名林檎 (生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」の最終日公演を収録したものです。このライブでは、ステージにオーケストラピットが設けられ、斎藤ネコが率いるホーン、パーカッション、ストリングスなど総勢65名に及ぶオーケストラと、ベースの亀田誠治、ドラムの河村“カースケ”智康、ギターの名越由貴夫からなるバンド、合計68名による「林檎博記念管弦楽団」が編成されました。斎藤ネコによるオーケストラアレンジが施された楽曲が演奏され、その迫力は圧巻です。

さらに、ダンスカンパニーのイデビアン・クルーから選ばれた4名の女性ダンサー、高円寺阿波踊り連合会による総勢80名の女性阿波踊りチームも参加し、視覚的にも華やかなステージを演出しています。また、椎名林檎の実兄であるソウルシンガー椎名純平もゲストボーカリストとして登場し、豪華な共演が実現しました。

エンドクレジットには「りんごのうた」が使用されていますが、ライブ当日には新録の「丸ノ内サディスティック」が演奏されました。この楽曲は後に、2009年6月24日発売の椎名林檎の4枚目のオリジナルアルバム『三文ゴシップ』に「丸ノ内サディスティック（EXPO Ver.）」として収録されましたが、実際にライブで使用されたものとは歌詞やアレンジが異なっています。

初回生産分には、10周年記念まなじり箱、10周年ステッカー、そして処女作「みかんの皮」の手書き楽譜が封入されるという特典がありました。

このライブ映像作品では、椎名林檎のデビュー10周年を祝う特別なステージを楽しむことができます。総勢68名の林檎博記念管弦楽団による壮大なオーケストラアレンジ、ダンスや阿波踊りといったバラエティに富んだ演出、そしてゲストボーカリストの椎名純平の登場など、見どころ満載です。

セットリストは以下の通りです。

1. 夢のあと
2. 罪と罰
3. 虚言症
4. ここでキスして。
5. 浴室
6. 弁解ドビュッシー
7. 意識
8. ポルターガイスト
9. マヤカシ優男
10. 茜さす帰路照らされど…
11. おだいじに
12. 密偵物語
13. 歌舞伎町の女王
14. 錯乱
15. 丸の内サディスティック
16. 本能
17. 流行

このライブは、椎名林檎のソロ名義での単独公演としては5年ぶりとなるもので、2008年11月28日から30日の3日間で、合計5万5000人を動員しました。デビュー10周年を記念した特別なライブであり、椎名林檎の才能と魅力を存分に堪能できる作品となっています。

『Ringo EXPO 08』は、椎名林檎の音楽ファンだけでなく、多くの音楽ファンにとっても見逃せない作品と言えるでしょう。

[外部リンク]
『Ringo EXPO 08』特設ページ

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