Rippin' GHOST

accessが2003年にリリースした通算5枚目となるオリジナルアルバムが、『Rippin' GHOST』です。2月5日にアンティノスレコードより発売された本作は、バンドの新たな創造性が色濃く反映された一作として位置づけられています。

アルバム概要

このアルバムの最大の特徴は、収録された楽曲が全てこの作品のために新たに制作された書き下ろしであるという点です。既存のシングル曲を含まず、アルバム全体として統一されたコンセプトや世界観を持つ作品として構築されています。音楽シーンにおいて確固たる地位を築いていたaccessの、当時の勢いと実験精神を感じさせる内容となっています。

作品の特徴と展開

商業的な側面では、累計で4.1万枚のセールスを記録し、多くのリスナーに聴かれました。アルバムの中から「REAL AT NIGHT 〜眠れぬ夜の向こうに〜」が後にシングルカットされ、改めて楽曲の魅力がクローズアップされる機会が設けられています。また、本作に収められている楽曲のうち5曲は、後にリリースされたリミックスアルバム『Re-sync GHOST』に異なるアレンジで収録されており、オリジナルバージョンとはまた違ったサウンドで楽しむことができます。

楽曲「VIEW」は、accessのライブにおいて観客が一体となって盛り上がる定番曲の一つとして知られています。2003年4月26日に放送されたNHKの音楽番組『ポップジャム』に出演した際、司会の高山哲哉氏から「ライブで最も盛り上がる曲」として紹介され、そのパフォーマンスが披露されたエピソードも特筆されます。

再発売について

オリジナル盤の発表から20年の節目を越え、2023年11月8日には『Rippin' GHOST -Remastered Edition-』として再発売されました。このリマスター盤は2枚組の構成となっており、DISC 1にはオリジナルアルバムの全楽曲が、そしてDISC 2にはかつてリリースされたリミックスアルバム『Re-sync GHOST』が収められています。全ての楽曲に最新のリマスタリング処理が施されており、よりクリアでダイナミックなサウンドで作品群を聴き直すことが可能です。

参加ミュージシャン・スタッフ

本作の制作には、メンバーである浅倉大介氏を中心に、多岐にわたる才能が集結しました。主な参加者および担当は以下の通りです。

プログラミング & キーボード: 浅倉大介
ギター: 葛城哲哉
ギター (M-6, 7): 浅倉大介
レコーディング・エンジニア: 浅倉大介、大里正毅 (Satoyan Music)
ミキシング・エンジニア: フィル・カッフェル
プロデューサー: 浅倉大介
ディレクター: 井上哲生 (Soytzer Music)
A&R: 坂西伊作
* エグゼクティブ・プロデューサー: 坂西伊作、安部裕子 (Darwin)、菅原潤一 (Guan Barl)

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