Rosa (中山美穂の曲)

中山美穂 シングル「Rosa」詳細解説

1991年、中山美穂の22枚目のシングル「Rosa」がキングレコードよりリリースされました。イタリア語でバラを意味するタイトルが示す通り、この楽曲は濃厚なラテンフレーバーが特徴的なハウスナンバーです。

当初は「チョットドウシタノ」というタイトルでしたが、中山美穂さん自身の手によって「Rosa」に変更されました。作詞は「一咲」名義ですが、これは井上ヨシマサ氏の楽曲に中山さんが作詞を提供した際に使用していたペンネームです。過去には「北山瑞穂」というペンネームも使用していました。

「Rosa」は、作曲を担当した井上ヨシマサ氏との出会いを象徴する作品となりました。同年末には、二人の交際が公表され、中山さん本人が会見を開いてこの事実を発表しました。この出来事は、音楽シーンのみならず、社会的な話題も巻き起こしました。

歌番組では、数人のバックダンサーを従え、華やかなパフォーマンスで「Rosa」を披露するのが定番となりました。力強く、そしてセクシーなダンスと歌声が、楽曲の魅力をさらに際立たせていました。

そして、1991年の大晦日。中山美穂は「Rosa」を携え、『第42回NHK紅白歌合戦』のステージに立ちました。このことは、彼女の歌手としての地位を確固たるものとしただけでなく、「Rosa」という楽曲の大きな成功を象徴する出来事となりました。

カップリング曲「Dream」も、作詞を一咲、作曲を井上ヨシマサ、編曲をATOMが担当。表題曲同様、洗練されたサウンドが魅力の一曲です。

「Rosa」は数多くのアルバムに収録されており、その人気と重要性を改めて示しています。代表的なアルバムとしては、『DANCE BOX』（Remix Version）、『Miho's Select』（Album Version）、『COLLECTION III』『TREASURY』『Complete SINGLES BOX』、『R40本命アイドル』（オムニバスアルバム）、『中山美穂 パーフェクト・ベスト』、そして『30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX』、『All Time Best』などがあります。「Dream」は、『YOUR SELECTION 2』と『Complete SINGLES BOX』、『30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX』に収録されています。

「Rosa」は、音楽的な魅力はもちろんのこと、中山美穂さんの私生活における転機とも深く結びついた、非常に重要な楽曲と言えるでしょう。ラテンのリズムと、彼女の力強い歌声、そしてその背景にあるドラマは、多くのリスナーの心を掴んで離しません。この曲は、1990年代を代表するJ-POPの名曲として、これからも語り継がれていくことでしょう。

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