Rumble on the Rock

Rumble on the Rock（ランブル・オン・ザ・ロック、略称ROTR）は、ハワイ州を拠点とするアメリカ合衆国の総合格闘技団体です。代表は、著名な格闘家BJ・ペンの兄弟であるJD・ペンが務めており、Rumble World Entertainmentによって運営されています。かつては、人気キックボクシング団体「K-1」と提携していました。

概要

2002年12月28日に旗揚げ大会が開催され、地元ハワイの選手を中心とした試合が組まれているのが特徴です。試合場には、金網に囲まれたオクタゴンケージが使用され、グラウンドで膝をついている状態の相手への膝蹴りが認められているという独自のルールが採用されています。

歴史

2003年10月10日、ROTRは規模を拡大し、ROTR 4においてニール・ブレイズデル・アリーナに進出しました。この大会では、世界ライト級王座決定戦として、BJ・ペンと五味隆典という当時を代表するトップファイター同士が激突。BJ・ペンがチョークスリーパーで一本勝ちを収め、初代ROTRライト級王者に認定されました。この試合は、ROTRの歴史における重要な転換点となり、その名を世界に知らしめる契機となりました。

2006年1月20日には、ROTR 8でウェルター級（-79.5kg）トーナメントが開催されました。このトーナメントには、岡見勇信、アンデウソン・シウバ、ジェイク・シールズ、カーロス・コンディット、フランク・トリッグといった、後に世界の舞台で活躍するスター選手たちが多数参加しました。4月21日に行われた決勝戦では、ジェイク・シールズが優勝し、初代ROTRウェルター級王者に輝きました。このトーナメントは、ROTRが若手有望選手の育成と発掘に貢献したことを示す好例と言えるでしょう。

ROTRは、ハワイの格闘技シーンの発展に大きく貢献しただけでなく、数々の名勝負を通じて、世界中の格闘技ファンに感動を与えてきました。その歴史は、アメリカの地方格闘技団体が、いかにして世界的な影響力を持つことができるかを示す、貴重な事例となっています。

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