S!ケータイ動画

S!ケータイ動画とは

S!ケータイ動画は、かつてソフトバンク（旧ソフトバンクモバイル）が提供していた、3G携帯電話向けのコンテンツ配信サービスです。ボーダフォン時代には「Vodafone live! BB」という名称で知られていました。

一般的な携帯向けコンテンツ配信サービスとは異なり、S!ケータイ動画では、コンテンツ自体はパソコンを使用してダウンロードし、SDカードなどのメモリ媒体を介して携帯電話に転送して利用するという方式を採用していました。携帯電話でコンテンツを利用する際には、Yahoo!ケータイからライセンスキーを取得する必要がありました。

サービスの特徴

S!ケータイ動画の大きな特徴は、コンテンツのダウンロードをパソコンで行う点にありました。これにより、パケット定額制に加入していないユーザーでも利用しやすかったり、ダウンロード中に携帯電話が長時間占有されるのを避けられたりといったメリットがありました。一方で、パソコン環境と、ダウンロードしたファイルを携帯電話に転送する手段が必要というデメリットも存在しました。

有償コンテンツの場合、ライセンスキーの取得時に課金が発生しました。一度ライセンスキーを取得すれば、有効期間内は追加料金なしでコンテンツを利用できました。有効期間はコンテンツによって異なり、日数や再生回数で定められているものや、無期限で視聴可能なものも配信されていました。

配信されていたコンテンツは、アニメ、サッカーの試合のダイジェスト、ミュージッククリップ、グラビアアイドルのプロモーションビデオなど、多岐にわたりました。その後、動画サイトGYAO!との提携も見られました。

サービス終了とその後

S!ケータイ動画のサービスは、2007年9月30日に終了しました。サービス終了後、ソフトバンクはYahoo!ケータイの公式コンテンツである携帯版Yahoo!動画の利用を推奨しました。しかし、Yahoo!動画のダウンロードにもパケット通信料がかかる点や、サービス開始当初はダウンロード可能なコンテンツが少なかった点、S!ケータイ動画の一部対応機種がYahoo!動画に対応していなかった点など、課題が残りました。

なお、S!ケータイ動画と類似のサービスとして、2007年10月にはWMA形式の音楽配信サービス「S!ミュージックコネクト」が発表されています。

対応機種一覧

S!ケータイ動画に対応していた主な機種は以下の通りです。

911T, 911SH, 910T, 910SH, 905SH, 904T, 904SH, 903T, 903SH, 902T, 902SH, 813T, 813SH, 812SH, 812SH s, 811T, 811SH, 810T, 810SH, 804N, 804SH, 804SS, 804N, 804NK, 803T, 802SH, 802SE, 709SC, 708SC, 707SC, 707SCII, 706SC, 706P, 706N, 705T, 705SH, 705SC, 705NK, 705P, 703SH, 703SHf, 702NK, 702NKII, 702MO, 702sMO

沿革

2004年12月15日：サービス開始
2006年10月1日：ボーダフォンの日本法人がソフトバンクに買収されたことに伴い、名称を「S!ケータイ動画」に変更。
2007年9月30日：サービス終了

関連項目

Yahoo!ケータイ
GYAO! (2009年にYahoo!動画と統合)
EZチャンネル (KDDIおよび沖縄セルラー電話が提供していた同種のサービス)
ドコモ動画 (NTTドコモが提供していた同種のサービス)

外部リンク

* S!ケータイ動画

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