S!FeliCa

S!FeliCaとは

S!FeliCa（エス!フェリカ）は、ソフトバンク株式会社が提供する、ソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術FeliCaを搭載した携帯電話を利用して、電子マネーや会員証などのサービスを利用可能にするサービスです。かつては「Vodafone Live!Felica」という名称で提供されていましたが、ソフトバンクへの社名変更に伴い、現在の名称に変更されました。

サービスの特徴

S!FeliCaは、EdyやモバイルSuicaといった主要な電子マネーサービスに対応しており、これらのサービスはソフトバンクの多くの機種で利用できます。以前は、ソフトバンクの機種のみが対応していないサービスも存在しましたが、現在はその数は減少し、多くのサービスが利用可能です。ただし、NTTドコモの「おサイフケータイ」のみに対応しているサービスも一部存在します。

ソフトバンクのFeliCaチップ内蔵携帯電話は、他社と同様に「おサイフケータイ」として知られています。「おサイフケータイ」はNTTドコモの登録商標ですが、ソフトバンクは許可を得てこの名称を使用しています。

沿革

S!FeliCaのサービス開始から現在までの主な出来事を以下に示します。

2005年11月11日:
Vodafone 703SHfにてサービスを開始。703SHfは、当時おサイフケータイとしては最小サイズでした。
Edyのモバイルサービスが開始されました。
ANAモバイルAMCアプリのモバイルサービスも開始。
2006年10月1日:
ボーダフォンがソフトバンクモバイルに社名変更されたことに伴い、サービス名称が「Vodafone Live!Felica」から「S!FeliCa」に変更されました。
2006年12月2日:
モバイルSuicaサービスを開始。
2007年4月2日:
NTTドコモとコカ・コーラが共同開発した電子マネーCmodeに対応。
2007年6月4日:
Mobile Edyのサービスに対応。
2007年9月12日:
nanacoモバイルのサービスを開始。
2008年3月1日:
WAONモバイルのサービスを開始。

対応機種

2012年2月時点でS!FeliCaに対応していた主な機種は以下の通りです。

※：Mobile Edyのインターネット決済およびモバイルSuicaには非対応の機種。
◎：FeliCaチップの容量が増量され、IC通信（Faver 2.0）に対応した端末。
○：FeliCaチップの容量が増量された端末。

東芝製

814T
815T/815T PB
830T
904T※
911T
912T
920T
921T

東芝製の全機種は2014年3月8日18時以降、モバイルSuicaは非対応。

シャープ製

703SHf※
804SH※
810SH
811SH
812SH/812SHs/812SHsII
813SH
814SH
815SH
820SH
821SH
823SH
824SH
830SH/830SHs
831SH/831SHs◎
832SH/832SHs◎
841SH/841SHs◎
842SH◎
904SH
905SH
910SH
911SH
912SH
913SH/913SH G
920SH
921SH
923SH◎
930SH◎
931SH◎
932SH◎
933SH◎
934SH◎
935SH◎
936SH◎
940SH◎
941SH◎
942SH◎
943SH◎
944SH◎
945SH◎
002SH◎
004SH◎

パナソニック製

823P◎
824P◎
832P◎
842P◎
920P◎
921P◎
930P◎
931P◎
940P◎
941P◎
942P◎
001P◎

カシオ製

830CA○
930CA○

NEC製

830N○
831N○
840N○
841N○
930N○
931N○
940N○
001N○

サムスン製

940SC◎
941SC◎

シャープ、パナソニック、カシオ、NEC、サムスン製の全機種は2014年3月8日18時以降、モバイルSuicaは非対応。

FeliCaチップ

S!FeliCaで使用されるFeliCaチップは、通常約5KB（380ブロック）の容量を持ち、エリアAとして利用されます。モバイルSuicaをインストールする場合には、専用のエリアB（137ブロック）が作成されます。エリアBを削除するためには、ソフトバンクショップでICカードの初期化が必要です。また、エリアBを削除すると、他のアプリも消去されます。

Faver 2.0に対応した端末では、約15KBの大容量チップが搭載されており、IC通信も可能です。

関連項目

おサイフケータイ
ソフトバンク
Yahoo!ケータイ

外部リンク

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