S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat

S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat

『S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat』（ストーカー コール オブ プリピャチ、通称『CoP』）は、ウクライナのGSC Game Worldが開発したFPSゲームです。この作品はS.T.A.L.K.E.R.シリーズの第3作目にあたり、前作『S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL』の直後を舞台としています。

ゲーム概要

本作では、マップが全面的に刷新され、マップ数は減少したものの、各マップは非常に広大になりました。ゲームの舞台は、チェルノブイリ原発周辺地域をモデルとしており、Yanov駅やJupiter plantといった実在の建造物が多数登場します。これらの場所はGoogle Mapでも確認することができます。

ゲームシステムにも様々な変更が加えられており、以下のような点が前作までと大きく異なります。

スーツは頭部と胴部が別々に装備可能になった。
武器にはプライマリ・セカンダリの区別がなくなり、好みの銃器を2つ装備できるようになった。
回復アイテムの効果は即時ではなく、一定時間かけて徐々に回復するようになった。
武器に装着するスコープが複数登場し、交換が可能になった。
アイテムスロットが追加され、最大4種類まで登録できるようになった。
重量制限は存在するが、緩和する手段がいくつか用意されている。
2種類の新しいミュータントが登場する。

ストーリー

前作『S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL』の終盤、主人公Marked Oneの活躍によって、ゾーン中心部への道を阻んでいた洗脳電波発信装置「ブレイン・スコーチャー」が停止しました。これにより、多くのストーカーたちがゾーン中心部へ押し寄せました。彼らの目的は、「アーティファクト」と呼ばれる希少鉱物や、「Monolith」と呼ばれる”すべての願いを叶える物”を求めることでした。

この事態を重く見た大統領直属機関「国家安全保障・国防会議」は、軍に対し、発電所確保作戦「Fairway」を実行するよう命じました。しかし、念入りな準備にも関わらず作戦は失敗し、投入された5個のヘリボーン部隊「Stingray」は全機未帰還となりました。

そこで、国家安全保障・国防会議は、保安庁の特務士官であり腕利きのストーカーでもあるアレクサンダー・デグチャレフ少佐（プレイヤー）をゾーンに派遣し、作戦失敗の原因究明を命じます。

主なキャラクター

Alexander Degtyarev
本作の主人公。軍から依頼されたMilitary Stalkerであり、軍とは友好的な関係にある。敵対していなければBanditsからも襲われることはない。
Strelok
伝説のストーカーとして知られる人物。チェルノブイリ発電所跡でMonolithやゾーンの正体を目撃している。
Kovalsky
Stingray部隊の指揮官。残存部隊を率いてプリピャチ市内のコインランドリー跡で救援を待っている。

新型ミュータント

Chimera
双頭の四足獣型ミュータント。素早い動きで獲物を翻弄し、跳躍攻撃を仕掛ける。ストーカーを一撃で吹き飛ばすほどの怪力を持つ。
Burer
黒いコートを纏ったドワーフのようなミュータント。念動力で周囲のガラクタを投げつけたり、スタミナを消耗させて銃を奪ったり、銃弾を弾き返すバリアを展開するなど多彩な能力を持つ。

登場地域

Zaton
ゲーム開始時に訪れるマップ。森林と広大な湿地帯で形成され、農家や軍施設、廃船などが点在している。拠点となる廃船Skadovskには、トレーダーや医者、修理屋が常駐している。
Jupiter
放棄された鉄道や工場施設が点在するマップ。拠点となるYanov駅にはDutyとFreedomが共存しており、Scientistの移動研究所では薬品を購入できる。付近にはミュータントやゾンビが多数徘徊する。
Pripyat-1トンネル
Jupiter plantからPripyatへと繋がる地下トンネル。多数のミュータントやゾンビ、Monolith兵によって占拠されている。一度しか訪れる機会がない。
Pripyat
実在の都市プリピャチをモデルにしたマップ。作戦失敗によって孤立したStingray部隊の生き残りがコインランドリー跡を拠点としている。廃墟やアノーマリー周辺には重武装したゾンビやMonolith兵が潜伏している。
X8研究所
Pripyatの地下にある研究所。ゾーン誕生に関する研究が行われていた場所であり、危険なミュータントやアノーマリーが多数存在する。

グラフィックス

本作では、DirectX 9互換環境が最小動作環境となっていますが、X-Rayエンジン1.6はDirectX 11にも対応しており、リアルタイムGPUテッセレーションや高精細環境閉塞(HDAO)といった技術が実装されています。

関連項目

S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL
* S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky

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