SABU 〜さぶ〜

テレビドラマ『SABU』の概要

『SABU』（さぶ）は、名古屋テレビの開局40周年を記念して制作された単発のテレビドラマで、2002年5月14日にテレビ朝日系列で放送されました。放送時間は20:00から21:48までの1時間48分で、青春時代劇として描かれた本作は、山本周五郎の小説を原作にしています。

物語のテーマ

本ドラマのキャッチコピーは「復讐と人間不信の栄二を救ったのは、さぶの熱い友情だった…」というもので、主人公栄二の復讐心や人間不信と、彼を支えるさぶとの熱い友情が物語の中心となっています。人間の深い感情や、友情の力をテーマに描くことで視聴者に深く訴えかける作品となりました。

視聴率と評価

放送された当初の視聴率は関東地区で7.7%と期待に反して低調でしたが、その反響は非常に大きく、後に高く評価されることとなりました。本作は、第40回ギャラクシー賞選奨や、第29回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組賞など、数々の賞を受賞し、文化庁芸術祭の優秀賞や日本民間放送連盟賞の優秀賞も獲得しました。このような受賞により、『SABU』は作品としての価値が証明され、多くの視聴者に支持されました。

劇場公開とDVDリリース

放送後の人気を受け、キネマ旬報社の配給により全国4ヵ所で劇場公開が行われました。新宿武蔵野館での公開を皮切りに、動物園前シネフェスタや名古屋ピカデリー4、札幌ディノスシネマでの上映が続きました。劇場公開版には未放送のシーンが追加され、全長121分にわたる作品に仕上げられました。また、同年9月17日からは渋谷ハチ公前にある大型ビジョンで15分間のダイジェスト・ビデオも放映され、多くの人々に本作が広まりました。さらに、2003年2月22日にはDVDがリリースされ、家庭でも楽しめる形で作品が提供されました。

キャスト

『SABU』には実力派の俳優が揃っており、栄二役を藤原竜也、さぶ役を妻夫木聡が演じています。また、田畑智子や吹石一恵、沢田研二などが名を連ねており、豪華なキャスト陣が物語を彩っています。キャストそれぞれの個性が魅力的に響き合い、物語に深みを与えています。

スタッフ

本作の製作には名古屋テレビ放送や電通、セディックインターナショナルが関わっており、監督は三池崇史が務めました。脚本は竹山洋によるもので、撮影には山本英夫が参加しています。また音楽、録音、美術、照明、編集、音響効果など、各分野の専門家が集結し、クオリティの高い映像が作り上げられました。

このように『SABU』は、幅広い評価を受けており、放送から数年が経過してもなお、多くの人々の心に残る作品となっています。

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