SALON MUSIC

SALON MUSIC（サロン・ミュージック）は、吉田仁と竹中仁見の2人によって構成される日本のニュー・ウェイヴユニットです。1980年の結成以来、独特のポップセンスと実験的な音楽性で、日本の音楽シーンに独自の足跡を残してきました。

メンバー

吉田仁（よしだ じん）: ベース、ギター、ボーカルなどを担当。音楽制作の中心人物。
竹中仁見（たけなか ひとみ）: ギター、キーボード、ボーカルなどを担当。青森県八戸市出身。ユニットの音楽的個性を形成。

来歴

1980年、ニュー・ウェイヴ全盛期に活動を開始。小粋でねじれたポップ感覚は、早くからイギリスでも注目を集めました。
1981年には、自主制作のカセットテープ『hunting on Paris』がイギリスの音楽誌SOUNDSのジャパニーズテクノポップチャートで首位を獲得。翌1982年には、イギリスのフォノグラムからデビューを果たしました。同曲は、アルバム『Tokyo mobile music』に収録され、後にシングルカットされています。同時期には、カセットマガジンTRA #2にも参加。六本木ink stickで定期的にライブを開催するなど、精力的な活動を展開しました。

1983年には、ホンダ・バラードスポーツCR-XのCMソングを含むシングルをリリース。1stアルバム『my girl friday』を発表しました。1984年には、高橋ユキヒロプロデュースによる2ndアルバム『la paloma show（ラ・パロマ・ショウ）』を発表。ムーンライダーズがバックバンドとして参加しています。同年には渋谷公会堂でライブを行い、青山の1999ではワインを提供したコンサートを開催。その映像がパルコで公開されるなど、多岐にわたる活動を展開しました。

1989年には、イギリスの映像作家アンディG.とアランF.P.とのコラボレーションライブ「psychic ball night」を実施。1990年代に入ると、吉田仁はフリッパーズ・ギターなどのアーティストのプロデュースやミックスを多数手がけるようになり、小山田圭吾主宰のトラットリア（Trattoria）レーベルに移籍しました。以降、6枚のアルバムをリリースしています。

2000年にはヨ・ラ・テンゴ、翌年にはスパークスのオープニングアクトを務め、海外アーティストとの共演も果たしました。2011年には9年ぶりとなるアルバム『sleepless sheep』を発表しています。

作品

SALON MUSICは、これまでに13枚のオリジナルアルバムを発表しています。

アルバム

my girl friday (1983年) (1993年リイシュー ボーナストラック1曲)
la paloma show (1984年) (1993年リイシュー ボーナストラック3曲)
topless (1985年)
this is (1987年)
o boy (1988年)
psychic ball (1990年)
missing and wishing 1980～1983demo and rare collection (1993年 1stアルバム以前の初期音源集)
M★A★S★H (1995年)
tiger moth (1996年)
chew it in a bite (1996年)
kelly's duck (1997年)
girls at our trattria best! (1997年)
round5 shaggy bee (1999年)
new world record (2002年)
THIS IS + O BOY (2002年 87年の4枚目と88年発売の5枚目の2枚をカップリングし、デジタル・リマスター化)
Anthology SALON MUSIC BEST (2003年 ポニーキャニオン時代のベスト、デュエットに夢中など初CD曲を収録)
sleepless sheep (2011年)



また、各レコード会社編集のベスト盤や、15枚のコンピレーションアルバムにも参加しています。
特に1998年発表の『girls at our tratt's best!』は、新録やリミックスが収録されており、ファンには見逃せない作品です。

その他の活動

メンバーの吉田仁は、岡野ハジメとのユニットQuadraphonics、竹中仁見はSilver Finsという別ユニットでの活動も行っています。

参考文献・出典

salon music サロンミュージック official
* サロン・ミュージック - felicity

SALON MUSICは、その独創的な音楽性と活動を通じて、日本のニュー・ウェイヴシーンを代表する存在として、今もなお多くの音楽ファンに支持され続けています。

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