SAMURAI ROCK (吉川晃司のアルバム)

SAMURAI ROCK

吉川晃司によるスタジオアルバム『SAMURAI ROCK』は、彼のキャリアにおいて重要な位置を占める作品であり、2013年4月17日にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされました。このアルバムは吉川の移籍後初のスタジオアルバムであり、SAMURAI ROCKレーベルを立ち上げた彼にとっても、新たなスタートを切る大きな一歩となりました。通常盤と初回限定盤の2形態が用意されており、初回限定盤には特製スリーブジャケットや、アルバム制作のメイキング映像が収められたDVD、オリジナルのサバイバル・コールが付属しています。

アルバム制作の背景

『SAMURAI ROCK』のサウンドプロデュースを手掛けたのは菅原弘明で、アルバムの全曲は吉川晃司が作曲を担当しています。一部の楽曲では作詞に松井五郎やJamが参加し、多彩な表現が盛り込まれています。アルバムには、吉川自身の音楽的アイデンティティが色濃く表現されており、聴く者を引き込む魅力があります。

収録曲の紹介

アルバムの冒頭を飾る「覚醒」はインストゥルメンタルナンバーであり、吉川と菅原のコラボレーションが感じられます。「DA DA DA」や「DO the JOY」など、吉川の力強いボーカルとキャッチーなメロディが印象的な楽曲が並んでいます。「I'm Yes Man」や「Lovely Mary」では、他の作家とのコラボレーションが、新たな表情を生み出しています。特に「Lovely Mary」では、大黒摩季がコーラス参加しており、彼女の声が楽曲に華を添えています。

「FIRE」では力強いリズムとともに歌詞のメッセージが胸に響き、「Nobody's Perfect」では、吉川が以前に鳴海荘吉の名義で発表した楽曲の新たなアレンジ版が収められています。このように、過去の作品の再構築がされている点も、ファンにはたまらないポイントです。

タイトル曲「SAMURAI ROCK」は、2017年のWBC中継のテーマソングにも選ばれており、この曲が持つエネルギーを感じられる瞬間です。また、「HEART∞BREAKER」では、大黒摩季とのユニットであったDaiKichi 〜大吉〜の楽曲がセルフカバーされており、彼女のコーラスが再び聴ける場面はファンにとって特別かもしれません。

「絶世の美女」では、吉川の独特のセンスが随所に光り、アウトロに入るセリフが印象的です。最後に、アルバムを締めくくる「survival CALL」では、力強いメッセージが込められた楽曲に仕上がっています。

参加したミュージシャン

本アルバムには、多くの才能あるミュージシャンが参加しています。吉川晃司自身がボーカルやギターを担当し、他にも大黒摩季がコーラスとして参加しています。また、ギタリストの菊地英昭やベースには小池ヒロミチ、ウエノコウジといった多彩な音楽家が名を連ねています。ドラムスには坂東慧や青山英樹が参加し、リズムのバリエーションが豊かさを演出しています。

『SAMURAI ROCK』は、吉川晃司の音楽的探求を反映した作品であり、彼のキャリアの中での重要なマイルストーンとなっています。その新しさとファンに向けたメッセージが詰まったこのアルバムは、聴くたびに新たな発見がある力強い一枚です。

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