SAPジャパン

SAPジャパン株式会社について

SAPジャパン株式会社は、ドイツに本社を置く大手ソフトウェア企業、SAP SEの日本法人です。1992年に設立されたこの企業は、企業向けの基幹業務システムであるERPを中心に、様々な業務アプリケーションを提供しています。日本市場でも顕著な存在感を持ち、大企業を中心に広く利用されています。特に、SAPのERPパッケージは非常に高いシェアを誇り、国内の中堅・中小企業向けにもソリューションを展開、業務の活用が求められています。

事業内容

ERPおよび業務アプリケーション

SAPジャパンの主力製品であるERPパッケージは、多様なニーズに応じて「SAP S/4HANA」や「SAP Business One」などの製品が用意されています。近年では、中小企業向けのサポート体制も強化されており、年商50億円以下の企業でも導入しやすい環境が整いつつあります。これにより、中小企業市場での市場シェアは1位となっています。また、SAPは2013年にインメモリデータベース「SAP HANA」に対応した業務アプリケーション群を発表し、新たなビジネスプロセスを推進しています。

クラウドサービス

SAPは、クラウドへのシフトを進めており、多様なSaaSおよびPaaSソリューションを提供しています。これは特に、SAP SuccessFactorsやSAP Aribaなどの人事管理や調達ソリューションの展開に見られます。さらに、2021年には新型コロナウイルスワクチン接種支援サービスを開始し、自治体に特化したソリューションを提供するなど、柔軟な対応力を示しています。

CRM、EPM、GRC

顧客関係管理（CRM）や経営管理（EPM）、ガバナンス、リスク、コンプライアンス（GRC）の分野でも優れた製品群を持ち、特に大企業を中心とした市場でのシェアを確保しています。また、これらの製品は中堅・中小企業向けにも展開されており、多様なビジネスニーズに応じたサービスを提供しています。

社会的評価と働き方

SAPジャパンは、働きがいを重視する企業文化を持ち、2019年の転職人気ランキングでは7位にランクインしました。また、「働きがいのある会社」ランキングでは10位に入るなど、職場環境の良さが評価されています。外国人社員比率が約10%で、LGBTQへの配慮なども行っており、アダプティブな企業文化の形成に努めています。

歴史と展開

1992年の設立以来、SAPジャパンは着実に成長を遂げてきました。2000年代に入り、複数の支社を開設し、受注企業数も増え続けています。最近の注目は、IoT関連サービス「SAP Leonardo」の提供開始や、異業種連携を通じた新たなプラットフォームの拡充です。

結論

SAPジャパンは、長年にわたり日本市場でのプレゼンスを強化し、企業の基幹業務を支える重要なプレイヤーであり続けています。今後も、クラウドサービスの拡充やIoTへの取り組みを通じて、さらなるビジネスチャンスを模索し続けることでしょう。

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