SBI Robo

SBI Robo株式会社について

SBI Robo株式会社（英名：SBI Robo Corp.）は、検索関連のビジネスを中心に展開していた企業です。設立当初はソフトバンクの傘下にあり、特にディレクトリ型の検索エンジンをロボット型に転換し、Web 2.0の時代に合わせたサービスを目指していました。しかし、アメリカのヤフーとの関係が難航したことから、計画は頓挫し、その後、SBIホールディングスの傘下となることで新たな道を模索しました。

企業の概要

SBI Roboは、仮想空間の構築や検索エンジンの開発、実名SNS、ネットメディア広告の代理業務などを手掛けていましたが、思うような成果を上げることができず、事業は低迷しました。特にCEOを務めた渡部薫氏は、親会社であるSBIホールディングスにて事業部長を職務に退任し、その後、会社としての活動はほぼ停止しました。秋葉原に本社を構えるほか、2007年には「Cyber MEGACITY - 東京0区」という仮想空間事業の一環として、追加のオフィスも開設しました。

事業とサービス

SBI Roboが展開した主なサービスには以下のようなものがあります。

SBI Business

このサービスはビジネスパーソンが自身の正確なプロフィールを登録し、それを中心にビジネスに必要な機能を提供するプラットフォームでした。利用者は簡単に他のビジネスプロフェッショナルとつながることができ、ネットワークの拡大が見込まれました。

企業情報Navi

同サービスでは、株式コードや銘柄に加え、様々なキーワードによる株価検索が可能でした。また、企業や財務情報の検索機能も備え、統合型の企業情報検索サイトとして機能しました。このサービスは、SBIグループが打ち出したFinance2.0という概念の最初の実践例とも言えます。

SBI Cyber MEGACITY

2007年には、STUDIO 4℃との提携により、「Cyber MEGACITY - 東京0区」という新たな仮想空間の構築に向けたジョイントベンチャーが設立されました。このプロジェクトは、米国のSecond Lifeなどとは異なり、日本のアニメスタイルにフィットした3D世界の創造を目指しました。

会社の歴史

SBI Roboは2006年にソフトバンクRobo株式会社として設立され、同年11月にはSBIホールディングスに買収され、社名が変更されました。その後、2010年には自社で運営していた主要サービスを株式会社リードジャパンに譲渡し、実質的に事業活動を停止しました。

株主構成

最終的な株主構成は以下の通りでした：

• - SBIホールディングス：84%
• - ファストサーチ & トランスファ：16%

結論

SBI Robo株式会社は、短期間の間に多岐にわたる事業を展開し、特にWeb 2.0技術の導入を目指しましたが、内部の課題や市場の厳しさから思うように成功を収めることはできませんでした。現在、同社は既に活動を終了し、その名は歴史の中に残ることとなりました。

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