SCENE (テレビ番組)

SCENE

『SCENE』（シーン）は、1999年10月から2000年3月にかけて、東京MXテレビで放送されていた教育バラエティ番組です。半年間の本放送終了後、2000年4月から同年9月まで再放送も行われました。この番組は、その放送期間中に構成が大きく変化した点が特徴的です。

番組内容の変遷

放送開始当初の番組は、東京MXテレビの報道番組『東京NEWS』に組み込まれた30分枠の一部として制作されていました。この時期は、多岐にわたるコーナーがモザイク画のように構成されており、どちらかというと番組全体の隙間を埋めるようなフィラー的な性格が強いものでしたが、番組宣伝なども含まれていました。

しかし、その後独立した番組枠を獲得すると、寺田椿を中心に据え、よりエンターテインメント性の高いバラエティ番組へと変貌を遂げました。

初期（『東京NEWS』内）の主な構成要素

スタジオトーク: Lucas Badtke-Berkowを含む3人によるスタジオでの会話が展開されました。
都内散策: Lucasと寺田椿が共に都内を散策しながらトークする企画がありました。
音楽コーナー: 歌手によるパフォーマンスが披露され、特に平井堅は都内を走行中の乗用車の後部座席で歌唱するというユニークな演出が行われました。また、doubleも出演しました。
アート・造作: 白根ゆたんぽによる粘土造作のコーナーも設けられていました。
お笑い: お笑いコンビのOver Driveによるコントも番組の一部を構成していました。
その他、多様な短いコーナーがランダムに組み合わされていました。

後期（独立枠）の主な構成要素

独立番組となった後期は、寺田椿が番組の中心となり、バラエティ色がより明確になりました。

英会話トーク: 寺田椿が英語圏の子供3人と主に英語で会話するコーナーがありました。
エンディング散策: 番組の終わりには、寺田椿がデジタルムービーを手に、テレコムセンター周辺を散策するコーナーが設けられました。
滑舌克服トレーニング: 寺田椿の滑舌の悪さを改善するためのユニークなトレーニング企画が展開されました。このコーナーに関連して、「かえるのうた」の輪唱で失敗し、罰ゲームとして次週の番組冒頭で一人で歌わされ、泣いてしまったというエピソードも残っています。

主な出演者

番組には、メインのMCやレギュラー陣に加え、様々な分野のゲストやコーナー担当者が出演しました。

寺田椿
Lucas Badtke-Berkow
白根ゆたんぽ
Over Drive
オセロ
安田と竹内（現：安田大サーカスとして活動）
平井堅
double
坂本ちゃん
坂本知子（番組ナレーションを担当）

スタッフ

演出：前原篤

『SCENE』は、短命ではありましたが、報道番組内の教育企画から独立したバラエティへと変化を遂げるというユニークな経緯を持ち、多様なコーナーと出演者によって構成された、東京MXテレビにおける実験的な試みの一つであったと言えるでしょう。

外部リンク

* 東京MXTV

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