SCREEN (雑誌)

SCREEN - 洋画専門映画雑誌

『SCREEN』は、日本の映画情報を提供する洋画専門の雑誌であり、近代映画社が発行しています。1946年に創刊されて以来、映画ファンにとって欠かせない存在となっています。この雑誌では、映画の評論だけでなく、スターの魅力を引き出したカラーグラビアも豊富に掲載されています。

創刊からの歴史

『SCREEN』の創刊号は1946年5月で、表紙にはタイロン・パワーと原節子が登場しました。最初のサイズはB5で、価格は4円80銭でした。1948年には雑誌名が『スクリーン』に変更され、冊子も徐々にカラーを取り入れるようになりました。

1950年代には、映画に関する評論やスターのカラーグラビアが増え、読者の関心を惹きつけました。1952年からは、双葉十三郎による名物連載「ぼくの採点表」が始まり、2000年までの48年間にわたって掲載が続きました。この連載は後に書籍として出版されることとなります。

1967年、雑誌は創刊20周年を迎え、サイズがA4変型判に変更されると同時に、情報量もさらに充実していきました。1983年には、ジャッキー・チェンが男優として23年ぶりに表紙を飾るなど、スターの登場も目を引きます。1994年にはレオナルド・ディカプリオが再び表紙を飾り、男性俳優が多く登場する傾向が強まりました。1997年には、サイズがA4ワイド判となり、英文表記も復活しました。

恒例企画

『SCREEN』では毎年、読者が選んだ「ゴールデングランプリ」や、映画評論家が選出する「外国映画ベストテン」など、さまざまな企画が行われています。ゴールデングランプリでは、主に作品部門や男優、女優部門が設けられ、毎年多くの読者による投票が行われています。2013年の時点で、ジョニー・デップが04年から10回連続で1位に選ばれるなど、多くのファンに支持されてきました。

また、女優部門ではオードリー・ヘプバーンが6度連続1位に輝いたこともあり、彼女の人気がうかがえます。

さらに、外国映画ベストテンは毎年3月号で発表され、ここでも多くの映画が評価されます。近年では、『ハート・ロッカー』や『英国王のスピーチ』が上位に選ばれています。

表紙を飾った俳優たち

表紙に何度も登場している俳優には、オードリー・ヘプバーンやジョニー・デップをはじめ、キアヌ・リーブス、エマ・ワトソン、ダニエル・ラドクリフなどが名を連ねています。特にオードリー・ヘプバーンは20回以上も表紙を飾っており、彼女の存在感は際立っています。

近年の変化

2015年には発行元が「ケーイー」となり、破産手続きを経て新たなスタートを切りましたが、『SCREEN』はその名を守り続けています。これからも新しい企画や特集が期待される中で、映画ファンにとっての重要な情報源としての役割を果たしていくことでしょう。

サポート情報

『SCREEN』のバックナンバーや最新情報は、近代映画社の公式ウェブサイトやSNSで確認することができます。

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