SEA SIDE WOMAN BLUES

SEA SIDE WOMAN BLUES

「SEA SIDE WOMAN BLUES」（シー・サイド・ウーマン・ブルース）は、日本の音楽グループ、サザンオールスターズによる楽曲です。この曲は、39作目のシングル「01MESSENGER 〜電子狂の詩〜」のカップリングとして1997年8月21日にリリースされました。元々はタイシタレーベルから8cmCDとして発売されましたが、後に2005年6月25日には12cmCDとして再リリースされています。また、2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日にはストリーミング配信も開始され、幅広いリスナーに親しまれています。

背景と音楽性

この楽曲は、初めはシングルのカップリング曲として印象が薄かったものの、次第にその独特な歌謡曲的なキャッチーさからコアなファン層を形成しました。特に、リリース後に多くの著名人による評価やカバーが行われたことも、その人気を後押ししました。タイトルはクリームの「アウトサイド・ウーマン・ブルース」をもじったものであるものの、曲調は異なり、楽曲同士に直接的な関係はありません。歌謡曲に影響を受けたメロディーと歌詞の中には江ノ島も登場し、桑田佳祐自身が非常に気に入っている楽曲の一つでもあります。

批評

桑田佳祐は、リリース時の1997年において日本の音楽業界はロックが主流であったため、このような歌謡曲スタイルの曲は珍しかったと述べています。しかし、楽曲の発売から20年が過ぎた後には、若い世代からも再評価されるようになりました。著名な歌手である前川清は、「桑田さんが意識的に歌謡曲に寄せて作った歌」と評し、桑田の音楽的背景についても触れています。また、ビートたけしは自身のテレビ番組のエンディングテーマとしてこの曲を使用し、元々はたけしが歌うことを意図して制作されたとも言われています。さらに、音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』でも関ジャニ∞の大倉忠義が本楽曲を選曲するなど、さまざまな場面で幅広く活躍しています。

参加ミュージシャン

この楽曲の制作にはサザンオールスターズのメンバーが参画しています。

• - 桑田佳祐: ボーカル、ギター
• - 大森隆志: ギター
• - 原由子: キーボード
• - 関口和之: ベース
• - 松田弘: ドラム
• - 野沢秀行: パーカッション
• - 小倉博和: ガットギター、ラップスティール
• - 角谷仁宣: コンピュータプログラミング

ミュージックビデオ

この楽曲にはユーモラスな作風のミュージックビデオも制作されており、楽曲の楽しさを引き立てています。

カバー作品

前川清は2011年に「SEA SIDE WOMAN BLUES」をカバーし、サザンオールスターズの楽曲をカバーしたいとの希望からこの作品を選びました。このカバーは40代以上のコアファン層を意識したもので、彼自身の音楽的価値観を反映したものとなっています。2018年9月19日からは主要な音楽配信サイトでの配信も開始されました。

収録曲

1. SEA SIDE WOMAN BLUES (3:58)
- 作詞・作曲：桑田佳祐 / 編曲：斎藤誠
- ギターとコーラスで参加した斎藤誠はサザンのサポートメンバーでもあります。
2. フライト (3:38)
- 作詞：さいとう大三 / 作・編曲：馬飼野俊一
3. 昔があるから（LIVE） (3:53)
- 作詞：杉紀彦 / 作曲：曽根幸明

桑田佳祐の音楽的な背景や、楽曲の魅力を感じさせる「SEA SIDE WOMAN BLUES」は、サザンオールスターズの中でも歴史に残る名曲として多くのリスナーに愛され続けています。

もう一度検索