SF Rock Station

SF Rock Stationとは

『SF Rock Station』は、1986年10月から1993年7月まで東海ラジオで放送されていた深夜番組で、月曜日から金曜日の深夜1時から3時までの2時間枠で放送されました。番組名の「SF」は、信号を送信する際の東海ラジオのコールサイン「JOSF」に由来しています。

番組の背景

この番組は、東海ラジオの人気深夜番組『ミッドナイト東海』や『とびっきりNiGHT』の後を引き継ぐ形でスタートしました。当時の編成部長は、深夜放送のトークスタイルが時代遅れであると考えており、新しい世代の個人の楽しみ方や価値観を共有できる接点を考えた結果、この番組が誕生しました。従来のトーク中心のスタイルは夜9時台の『ここがSF一丁目』に移行されたため、より音楽中心の新しいアプローチが求められたのです。

番組のスタイルと人気

『SF Rock Station』は、全国で高まっていたバンドブームを先取りし、当初のDJとして豪華なメンバーを迎えました。初代DJには敬愛されるアーティストが揃い、BOØWYの氷室京介や、TM NETWORK|TM_NETWORKの小室哲哉、THE SHAKESの黒水伸一など、名だたるバンドのメンバーが日替わりで出演しました。このように多彩な顔ぶれが集まったことで、番組はローカルでありながら全国的な人気を得ることになりました。

番組は毎晩25時の時報の後に、藤沢映子による『ロックンロール宣言』でスタートし、その後パーソナリティが本編を担当しました。

パーソナリティ一覧

各曜日ごとのパーソナリティも、年代とともに様々なアーティストが登場しました。月曜日には、BOØWYの氷室京介から始まり、PEARLの田村直美、FENCE OF DEFENSE、L⇔Rなど、著名なバンドが顔を揃えました。火曜日には、TM NETWORK|TM_NETWORKが登場し、その後JUN SKY WALKER(S)や大友康平といった様々なアーティストが担当しました。水曜日には、黒水伸一やユニコーンの奥田民生などが出演し、木曜日には岡村靖幸やTHE BOOMが名を連ねていました。金曜日にはRED WARRIORSの田所豊から始まり、小野正利まで、多彩なメンバーが参加しました。

このように、各曜日のパーソナリティの変遷は、音楽シーンの変化を反映しており、リスナーにとっては新たな音楽に触れられる貴重な機会となっていました。

番組の影響

『SF Rock Station』は深夜ラジオ番組として多くのリスナーに親しまれ、全国的にファンを獲得しました。その影響力と、タイムリーな音楽情報の提供、アーティストとの距離感を大切にしたスタイルが、多くのリスナーの心を掴んで離さなかったのです。1980年代から1990年代にかけての音楽文化において、重要な役割を果たしたこの番組は、今なお多くの人々に語り継がれています。

現在は、2023年9月29日に「TM NETWORK|TM_NETWORK SF Rock Station」というポッドキャストが公開され、近年においてもその名が再び注目を集めています。

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