SHALLOW SLEEP

シングル「SHALLOW SLEEP」について

「SHALLOW SLEEP」は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜CielのボーカリストHYDEが発表した3作目のシングルです。このシングルは、2002年2月27日に発売され、HYDEが設立した自身のレーベル、HAUNTED RECORDSからリリースされました。

この楽曲は、前作「Angel's tale」から約3ヶ月ぶりにリリースされたものであり、コンセプトは「静」。本作は、HYDEの1stアルバム『ROENTGEN』の先行シングルとなっています。

表題曲「SHALLOW SLEEP」は、幻想的な要素を保ちつつも、これまで隠れていた情熱を表に出したミディアムテンポのナンバーです。HYDEによれば、この曲はアルバムに必要な最後のピースとして制作されており、これまでの作品にはなかったポップ感が際立っています。制作を振り返ったHYDEは「最初は淡々とした曲のイメージだったが、思わず派手な印象になった」とコメントしています。

制作陣には、前2作と同様にイアン・カーナウとデイヴ・フォードが参加しており、ピップ・ウィリアムズもオーケストラアレンジに関与しました。また、アルバム『ブリリアント・トゥリーズ』に参加したフィル・パーマーがギターを演奏し、バンドメンバーのクリス・ローレンス（コントラバス）、イアン・トーマス（ドラムス）、ソニア・スラニー（ヴァイオリン）、トニー・プリース（チェロ）も参加しています。

曲名の「SHALLOW SLEEP」は、歌詞が「夢」というテーマであることから、夢見る際の「浅い眠り（レム睡眠）」に由来しています。また、ミュージック・ビデオも夢の中の世界を表現しており、HYDEはその映像について「夢と現実が入り混じったような印象」と述べています。

このシングルには、表題曲の新たなアレンジを施した「SHALLOW SLEEP (english ensemble)」も収録されています。この曲では、ピアノを基にオーケストラの音色が印象的に絡むアレンジになっており、歌詞もすべて英語に変更されています。HYDEは、アレンジを依頼する際に「ピアノアレンジに合うオーケストラにしてほしい」とお願いしましたが、仕上がった音源が素晴らしかったため、そのまま歌い入れを行ったとのことです。

「SHALLOW SLEEP」は、初回限定盤（8cmCD）と通常盤（12cmCD）の2形態でリリースされています。初回限定盤は特別な棺桶型のケースが特徴で、ジャケットデザインには過去2作同様に花が描かれています。今回のアートワークには、白い百合がフィーチャーされており、この花の花言葉は「純潔」「繊細な美しさ」「常に新しい美」を意味します。

収録曲

• - SHALLOW SLEEP
• - SHALLOW SLEEP (english ensemble)

タイアップ

• - SHALLOW SLEEP: 日本テレビ系番組『スーパーテレビ情報最前線』エンディングテーマ

参加ミュージシャン

• - HYDE: Vocals
• - Ian Curnow: Programming, Keyboards
• - Dave Ford: Programming, Keyboards
• - Phil Palmer: Acoustic & E.Guitar
• - Chris Laurence: Double Bass
• - Ian Thomas: Drums
• - Pip Williams: Orchestral Arrangement
• - James Shearman: Orchestral Conductor
• - Gavyn Wright: Strings Section Leader
• - Sonia Slany: Solo Violin
• - Tony Pleeth: Solo Cello

収録アルバム

• - 『ROENTGEN』 (#1)
• - 『ROENTGEN.english』 (#1、#2)
• - 『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』 (#1、#2)

このように「SHALLOW SLEEP」は、HYDEの音楽的成長や新たな側面を感じさせる作品であり、今なお多くのファンに愛されています。

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