SHEEP (アルバム)
山崎まさよしが1999年11月26日にポリドール・レコードより発表した通算4枚目にあたるオリジナルフルアルバムが『SHEEP』です。
本作は、アルバムに先行して1999年10月14日にリリースされた9thシングル「Passage」を含む、全13曲で構成されています。このアルバムの最大の特徴は、山崎まさよし自身が作詞、作曲、編曲、演奏、そしてヴォーカルの全てを手がけた完全セルフプロデュース作品であるという点です。過去に発表されたプライベートワーク集『STEREO』や『STEREO 2』の流れを汲む制作スタイルであり、CD帯には『"ステレオ"シリーズ進化形!?』というキャッチフレーズが添えられ、そのコンセプトが強調されています。
音楽的な方向性においても新たな試みがなされています。レコーディングの大部分がアメリカ合衆国ミシシッピ州で行われ、現地の黒人コーラス隊を迎え入れるなど、本場仕込みのブルースサウンドを積極的に取り入れた意欲的な作品に仕上がっています。アコースティックギターを基調としつつも、様々な楽器を駆使したサウンドは、当時の山崎まさよしの音楽的な探求心を示しています。
アルバムは初回生産盤と通常盤の2形態で発売されました。初回生産盤は、透明な袋に入った特殊なパッケージが採用されており、コレクターズアイテムとしての側面も持ち合わせています。特典として、オリジナルのステッカーや、先行シングル「Passage」とのダブル購入者を対象とした特典応募要項を記載したシートが封入されていました。また、著名な写真家であるハービー山口氏が撮影した印象的な写真の数々が収められたブックレットは、CD本体と一体になった特殊な仕様となっています。歌詞カードは、折りたたまれた一枚の紙の片面にまとめて印刷されています。さらに、店舗によっては購入特典としてポストカードが付属する場合もありました。一方、通常盤は一般的なプラスチック・ケースに収められたシンプルな仕様です。
本作に収録されている楽曲は以下の13曲です。
Ticket to the paradise
Passage
カルテ
六月の手紙
やわらかい月 -Original Version-
Mr.Tのリベンジ
低気圧ボーイ
砂時計
ある朝の写真
アヒルちゃん
オークション
審判の日
* 灯りを消す前に
いくつかの収録曲には特筆すべき点があります。「Passage」は、アルバムに先行してリリースされた9thシングルであり、マキシサイズと8センチCDという異なる形態で展開されました。「カルテ」では、シンガーの杏子が追加コーラスとして参加しており、このバージョンは後に福耳名義のベストアルバム『福耳 THE BEST WORKS』（2006年9月13日発売）にも収録されています。ライブバージョンは、ライブアルバム「心拍数（四国編）」で聴くことができます。「六月の手紙」は、カゴメ「野菜生活100」のコマーシャルソングとして広く知られました。ライブバージョンは「心拍数（東北編）」に収録されています。「やわらかい月 -Original Version-」は10thシングルとしても発表され、NHK水曜ドラマの花束枠で放送されたドラマ『ただいま』の主題歌に使用されました。このドラマには山崎まさよし本人が短いながらも出演しています。「Mr.Tのリベンジ」というユニークなタイトルは、山下達郎の楽曲「高気圧ガール」からインスパイアされていますが、楽曲自体は全く異なるアプローチです。ライブバージョンは「心拍数（東海編）」に収録されています。「審判の日」は、楽曲のクライマックスであるサビの部分が全て英語で歌われているのが特徴的です。「灯りを消す前に」には、「愛してる」というストレートな言葉がメロディーから自然に生まれ、そのまま歌詞に採用されたという制作エピソードがあります。
本作のサウンドは、山崎まさよしの多様な演奏能力によって支えられています。彼はすべてのリードヴォーカルおよびバックグラウンドヴォーカルを担当しただけでなく、Gibson L-O (1937年製)、Gibson J-45 (1960年製)、Gibson SJ-45 (1959年製) といったヴィンテージを含む様々なアコースティックギター、TACOMA Papoose、各種エレクトリックギター、ピアノ、Rhodes、Kurtzwell MIDI BOARD、シンセサイザーといった鍵盤楽器や機材、さらにはドラムス、AKAI MPC2000、自身が製作したシェイカーを含む各種パーカッション、そしてブルースハープといった多岐にわたる楽器を一人で演奏しています。唯一のゲストプレイヤーとして、楽曲「カルテ」（トラック3）に杏子が追加コーラスとして参加しています。
『SHEEP』の発売に合わせて、山崎まさよしはワンマン・ライヴツアー「ONE KNIGHT STANDS」を開催しました。このツアーの模様は、翌年のメジャーデビュー記念日である9月25日に、「デビュー5周年記念」と銘打たれたライブアルバム『ONE KNIGHT STANDS』および映像作品としてそれぞれリリースされています。ライブアルバム『ONE KNIGHT STANDS』には、「Mr.Tのリベンジ」「低気圧ボーイ」「アヒルちゃん」「オークション」を除く、本作収録曲のライブバージョンが多数収録されています。その他にも、ライブアルバム『Transit Time』には「Passage」が、『WITH STRINGS』には「やわらかい月」と「審判の日」が収録されています。また、ベストアルバム『BLUE PERIOD』には「Passage」と「やわらかい月」が収録されています。本作はアナログ盤としてもリリースされており、2000年5月31日には限定盤が発売され、さらに2007年12月19日にはボックス仕様で再度発売されています。
本作は、アルバムに先行して1999年10月14日にリリースされた9thシングル「Passage」を含む、全13曲で構成されています。このアルバムの最大の特徴は、山崎まさよし自身が作詞、作曲、編曲、演奏、そしてヴォーカルの全てを手がけた完全セルフプロデュース作品であるという点です。過去に発表されたプライベートワーク集『STEREO』や『STEREO 2』の流れを汲む制作スタイルであり、CD帯には『"ステレオ"シリーズ進化形!?』というキャッチフレーズが添えられ、そのコンセプトが強調されています。
音楽的な方向性においても新たな試みがなされています。レコーディングの大部分がアメリカ合衆国ミシシッピ州で行われ、現地の黒人コーラス隊を迎え入れるなど、本場仕込みのブルースサウンドを積極的に取り入れた意欲的な作品に仕上がっています。アコースティックギターを基調としつつも、様々な楽器を駆使したサウンドは、当時の山崎まさよしの音楽的な探求心を示しています。
アルバムは初回生産盤と通常盤の2形態で発売されました。初回生産盤は、透明な袋に入った特殊なパッケージが採用されており、コレクターズアイテムとしての側面も持ち合わせています。特典として、オリジナルのステッカーや、先行シングル「Passage」とのダブル購入者を対象とした特典応募要項を記載したシートが封入されていました。また、著名な写真家であるハービー山口氏が撮影した印象的な写真の数々が収められたブックレットは、CD本体と一体になった特殊な仕様となっています。歌詞カードは、折りたたまれた一枚の紙の片面にまとめて印刷されています。さらに、店舗によっては購入特典としてポストカードが付属する場合もありました。一方、通常盤は一般的なプラスチック・ケースに収められたシンプルな仕様です。
本作に収録されている楽曲は以下の13曲です。
Ticket to the paradise
Passage
カルテ
六月の手紙
やわらかい月 -Original Version-
Mr.Tのリベンジ
低気圧ボーイ
砂時計
ある朝の写真
アヒルちゃん
オークション
審判の日
* 灯りを消す前に
いくつかの収録曲には特筆すべき点があります。「Passage」は、アルバムに先行してリリースされた9thシングルであり、マキシサイズと8センチCDという異なる形態で展開されました。「カルテ」では、シンガーの杏子が追加コーラスとして参加しており、このバージョンは後に福耳名義のベストアルバム『福耳 THE BEST WORKS』（2006年9月13日発売）にも収録されています。ライブバージョンは、ライブアルバム「心拍数（四国編）」で聴くことができます。「六月の手紙」は、カゴメ「野菜生活100」のコマーシャルソングとして広く知られました。ライブバージョンは「心拍数（東北編）」に収録されています。「やわらかい月 -Original Version-」は10thシングルとしても発表され、NHK水曜ドラマの花束枠で放送されたドラマ『ただいま』の主題歌に使用されました。このドラマには山崎まさよし本人が短いながらも出演しています。「Mr.Tのリベンジ」というユニークなタイトルは、山下達郎の楽曲「高気圧ガール」からインスパイアされていますが、楽曲自体は全く異なるアプローチです。ライブバージョンは「心拍数（東海編）」に収録されています。「審判の日」は、楽曲のクライマックスであるサビの部分が全て英語で歌われているのが特徴的です。「灯りを消す前に」には、「愛してる」というストレートな言葉がメロディーから自然に生まれ、そのまま歌詞に採用されたという制作エピソードがあります。
本作のサウンドは、山崎まさよしの多様な演奏能力によって支えられています。彼はすべてのリードヴォーカルおよびバックグラウンドヴォーカルを担当しただけでなく、Gibson L-O (1937年製)、Gibson J-45 (1960年製)、Gibson SJ-45 (1959年製) といったヴィンテージを含む様々なアコースティックギター、TACOMA Papoose、各種エレクトリックギター、ピアノ、Rhodes、Kurtzwell MIDI BOARD、シンセサイザーといった鍵盤楽器や機材、さらにはドラムス、AKAI MPC2000、自身が製作したシェイカーを含む各種パーカッション、そしてブルースハープといった多岐にわたる楽器を一人で演奏しています。唯一のゲストプレイヤーとして、楽曲「カルテ」（トラック3）に杏子が追加コーラスとして参加しています。
『SHEEP』の発売に合わせて、山崎まさよしはワンマン・ライヴツアー「ONE KNIGHT STANDS」を開催しました。このツアーの模様は、翌年のメジャーデビュー記念日である9月25日に、「デビュー5周年記念」と銘打たれたライブアルバム『ONE KNIGHT STANDS』および映像作品としてそれぞれリリースされています。ライブアルバム『ONE KNIGHT STANDS』には、「Mr.Tのリベンジ」「低気圧ボーイ」「アヒルちゃん」「オークション」を除く、本作収録曲のライブバージョンが多数収録されています。その他にも、ライブアルバム『Transit Time』には「Passage」が、『WITH STRINGS』には「やわらかい月」と「審判の日」が収録されています。また、ベストアルバム『BLUE PERIOD』には「Passage」と「やわらかい月」が収録されています。本作はアナログ盤としてもリリースされており、2000年5月31日には限定盤が発売され、さらに2007年12月19日にはボックス仕様で再度発売されています。
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