明治神宮前駅

明治神宮前駅（めいじじんぐうまええき）

東京都渋谷区神宮前に位置する、東京メトロの駅です。旅客案内では「明治神宮前〈原宿〉駅」と表記され、千代田線（C03）と副都心線（F15）が乗り入れています。JR山手線の原宿駅にも近く、乗り換え駅としても機能しています。

概要

明治神宮前駅は、千代田線と副都心線の2路線が利用可能です。千代田線とJR原宿駅は連絡運輸の対象ですが、副都心線は渋谷駅経由での取り扱いとなります。駅名の通り明治神宮に近いものの、実際にはJR原宿駅の方が明治神宮へのアクセスは便利です。

2010年3月には「〈原宿〉」の併記が開始され、原宿という人気エリアにあることをアピールし、特に休日の利用者の増加を狙いました。副都心線は開業当初は各駅停車のみでしたが、2010年のダイヤ改正で土休日急行停車駅となり、2016年からは平日ダイヤの急行、そして2023年からは通勤急行も停車するようになりました。駅は「表参道駅務管区明治神宮前地域」として近隣の駅を管理しています。

歴史

1962年に東京8号線として計画された路線が、1964年に東京9号線として確定し、原宿駅（仮称）の設置が決定しました。1972年10月20日に千代田線の霞ケ関 - 代々木公園間が開業し、同時に日本国有鉄道（現JR）原宿駅との乗り換え業務が開始しました。この時、銀座線にあった「神宮前駅」は表参道駅に改称されています。

当駅建設中にはナウマンゾウの化石が発掘されたという興味深い出来事もありました。1973年には定期券発行機が導入され、2002年には駅冷房が開始。2004年には営団地下鉄の民営化に伴い、東京メトロに継承されました。2007年にはICカード「PASMO」の利用が可能となり、2008年には副都心線の駅が開業。2010年には案内表示が「明治神宮前〈原宿〉駅」に変更され、副都心線の土休日ダイヤで急行が停車するようになりました。その後、2016年に平日ダイヤでも急行が停車するようになり、2023年には通勤急行も停車するようになりました。2018年には千代田線ホームに発車メロディが導入され、2024年には定期券売り場の営業が終了しました。

駅構造

千代田線と副都心線は、地下4階の連絡通路を通じて改札内乗り換えが可能です。千代田線は島式ホーム1面2線の地下駅で、表参道と原宿駅の間に位置しています。平日朝ラッシュ時には、北千住方面からの列車の一部が当駅止まりとなり、代々木公園の地下にある留置線に入庫します。副都心線も島式ホーム1面2線の地下駅で、明治通りの直下に位置しています。ホームは吹き抜け構造となっています。

のりば

（出典：東京メトロ:構内図）

千代田線ホームは一部カーブしているため、終日駅員が立ち番をしています。全ホームでスイッチ制作の発車メロディが使用されています。

改札内設備

改札口は3箇所あり、売店（METRO'S）やトイレも完備されています。エレベーターは3箇所、エスカレーターは7箇所に設置され、バリアフリーにも配慮されています。

改札外設備

定期券売り場は1番出口付近にあり、エレベーターとエスカレーターも複数箇所に設置されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は96,345人で、東京メトロ全130駅中33位です。千代田線と副都心線の乗り換え人員を含めると、さらに多くの利用者がいます。千代田線は同線内で8位、副都心線は同線内で5位の乗降人員を誇ります。

駅周辺

駅周辺には、国立代々木競技場、NHK放送センター、JR原宿駅、明治神宮、代々木公園などがあります。商業施設や公共施設も多く、様々な目的で利用される駅です。

バス路線

原宿駅前、表参道、原宿駅入口、明治神宮、明治神宮前駅の各停留所から、都営バス、京王バス、東急バスが運行しています。

隣の駅

東京メトロ
千代田線：代々木公園駅 - 明治神宮前〈原宿〉駅 - 表参道駅
副都心線：北参道駅 - 明治神宮前〈原宿〉駅 - 渋谷駅 (各駅停車)
副都心線：新宿三丁目駅 - 明治神宮前〈原宿〉駅 - 渋谷駅 (急行・通勤急行)

脚注

東京メトロの1日平均利用客数
地下鉄の統計データ
東京都統計年鑑

参考文献

『東京地下鉄道千代田線建設史』帝都高速度交通営団、1983年6月30日。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

* 明治神宮前〈原宿〉駅/C03/F15｜路線・駅の情報 - 東京メトロのページ

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