SHŌGUN

SHŌGUNは、1978年にギタリストの芳野藤丸を中心に、腕利きのスタジオミュージシャンが集まって結成された日本のロックバンドです。当初はOne Line Bandという名義で活動していましたが、日本テレビ音楽の目に留まり、1979年にテレビドラマ『俺たちは天使だ!』の音楽担当に抜擢されたことを機に、ケーシー・ランキンをメンバーに迎え、バンド名をSHŌGUNと改めました。

ドラマの主題歌として発表された「男達のメロディー」は、50万枚を超える大ヒットを記録し、SHŌGUNの名を一躍有名にしました。同年には、テレビアニメ映画『大恐竜時代』の音楽も担当しています。

バンド名の由来は、日本テレビ音楽のスタッフがアメリカ旅行中に空港で見かけた書籍『将軍 SHŌGUN|将軍_SHŌGUN』からヒントを得たと言われています。「外国でも通用するバンド名」を求めていたメンバーの意向とも合致し、この名前が採用されました。

その後、SHŌGUNはドラマ『探偵物語』でも音楽と主題歌を担当。メンバー全員が10年以上のキャリアを持つベテランミュージシャンでしたが、1980年にメンバーの不祥事により活動を停止してしまいます。

1985年には、ケーシー・ランキンが別のメンバーを集めてSHŌGUNの名前を継承したバンドを結成しましたが、オリジナルとは異なるサウンドであったため、短期間で解散。公式なSHŌGUNの活動とは見なされていません。

1997年、ほぼオリジナルメンバーに近い構成で再結成。ドラマ『探偵物語』の映像がCMで使用されたことをきっかけに、復活第1弾シングルをリリースしました。同年にはアルバムを発表、翌年には渋谷公会堂でのライブも予定されていましたが、直前にケーシー・ランキンが脱退したため、ライブは中止となりました。その後もメンバーの変動や活動停止を繰り返しましたが、2001年には芳野藤丸、大谷和夫、ミッチー長岡の3人編成で活動を再開。アルバム『SHŌGUN 2002』をリリースしました。

2006年にはアルバム『Keep On Playing』を発表し、ライブの模様をDVD化。2008年には大谷和夫、2009年にはケーシー・ランキンが相次いで死去するという悲劇に見舞われましたが、SHŌGUNは活動を継続。2009年からはSHŌGUN STYLE名義でライブ活動を行い、2010年にはSHŌGUN名義での活動を再開しました。

2012年には、SHŌGUNおよび芳野藤丸のソロワークスを収録したアルバムをリリース。関西に新レーベルを設立し、活動を再開しました。2013年にはアルバム『SOUND SPLASH』を発表し、記念ライブを敢行。nada、Yammy、未唯mie、長谷直美らのライブサポートも行っています。

2014年にはアルバム『The Road of Life』を発売し、クリエイションと日比谷野外音楽堂で共演。ライブDVDも発売しました。2015年にはシングル『Chase the way』をリリース。2016年にはテレビ番組に出演し、「男達のメロディー」と「Bad City」を披露しました。

SHŌGUNの楽曲は、ケーシー・ランキンが作詞を担当していた時期には英語詞のものが多く、これは当時の日本の洋楽ブームやライフスタイルの変化を反映したものでした。

メンバーは時代によって変遷しており、芳野藤丸を中心に、様々なミュージシャンがSHŌGUNのサウンドを支えてきました。彼らの音楽は、今も多くのファンを魅了し続けています。

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