SION 10+1

アルバム『sion 10+1』の概要

『sion 10+1』（シオン じゅう プラス いち）は、1994年10月10日にリリースされたSIONの9枚目のオリジナル・アルバムです。本作は、インディーズでの活動を経てデビューから10周年を迎えたSIONが、記念すべき作品として制作されたものです。発売元はBAIDIS（テイチク）。このアルバムは、SIONのキャリアを象徴する重要な作品となっています。

制作背景

1994年という年は、SIONにとって特別な意味を持つ年でした。自主制作盤も含めて10枚目のアルバムとなる本作には、10人の著名なギタリストが参加しました。それにより、楽曲には多様なスタイルと音色が加わり、より豊かで深みのあるサウンドが実現されました。

本アルバムは、ベスト・アルバム『sion 10 cd best』と同時に発売されました。初回生産版には「ノスタルジア」と「SORRY BABY」という2曲の新録音が収録された8cmCDが特典として封入されており、ファンにとって嬉しいサプライズとなりました。後の再発盤では、この特典が1枚にまとめられましたが、2008年の再発盤ではこの特典曲は収録されていません。

リリースの変遷

本作は2004年5月26日に再発され、その後2008年8月27日に紙ジャケットとリマスタリングされた仕様で再度リリースされました。現在ではこれらのリリース版は廃盤となっていますが、音楽ファンにとっては価値のあるコレクターズアイテムとされています。

収録曲

アルバムの収録曲は全てSIONが作詞・作曲を担当しており、以下のようなトラックが含まれています:

1. 彼女少々疲れぎみ (2:32)
2. カラス鳴いて (3:47)
3. 今日はどこにいこ (4:43)
4. こんなに天気がいいからよ (2:30)
5. 彼女は (4:40)
6. 一杯おくれ (4:27)
7. なんてえらいオイラ (2:56)
8. 夜がたまる (5:51)
9. 話せないことが (3:51)
10. 小さな声で話そ (3:13)
11. メリーゴーランド (3:18)

また、初回封入の8cmCDには次の楽曲が収録されています:
1. ノスタルジア (6:11) - 再録音（ミニ・アルバム『KNOCK ON THE HEART』収録）
2. SORRY BABY (6:26) - 再録音（1stアルバム『SION』収録）

参加ミュージシャン

本アルバムには、以下の多彩なミュージシャンが参加しています:

• - SION：ボーカル、ギター、ハーモニカ
• - 松田文、花田裕之、尾崎孝、MARK RIBOT、有田純弘、有山淳司、徳武弘文、藤井一彦、ヤマジカズヒデ、仲井戸麗市：ギター
• - 大矢貞男：ヴァイオリン
• - リクオ：ピアノ、アコーディオン
• - 早川岳晴：ベース
• - 三沢泉：パーカッション

このように、『sion 10+1』は単なる音楽アルバムにとどまらず、多くの才能が結集したコラボレーションの結晶とも言える作品です。SIONの音楽が持つ深いメッセージや、参加アーティストの技術が感じられる一枚となっています。

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