SMC

SMC株式会社について

SMC株式会社（エスエムシー）は、東京都千代田区に本社を構える日本の空気圧制御機器メーカーです。産業用自動化設備においては、国内でのシェアは約60%、世界全体でも30%を超えるという圧倒的な地位を築いています。特にドイツのフェスト社（Festo）とともに、世界の空気圧機器市場において二強を形成している存在です。

会社の歴史

SMCは1959年に「焼結金属工業株式会社」として設立されました。当初はフィルタ用の焼結金属の製造・販売を目的としていましたが、事業は徐々に拡大し、1961年には空気圧補助機器の製造を開始しました。1964年には自動制御機器の製造・販売に進出し、1970年には駆動機器、次いで1971年には方向制御機器の製造を始めました。

1986年、企業名を現在の「エスエムシー株式会社」に変更し、商号には焼結金属の英語名「Sintered Metal」と「Company」の頭字語が由来しています。その後、1987年には東京証券取引所の市場第二部に上場し、1989年には市場第一部銘柄に指定されるなど、着実に成長を遂げました。

国内外の拠点

SMCは、現在81カ国以上に400以上の営業拠点を展開しています。国内では、東京都千代田区に本社を置き、埼玉県草加市、茨城県常総市、茨城県下妻市、福島県東白川郡矢祭町、岩手県釜石市、岩手県遠野市に生産工場、そして茨城県つくばみらい市に筑波技術センターがあります。これらの拠点を通じて、効率的な生産体制と高度な技術開発を行い、顧客の多様なニーズに応えています。

製品のラインアップ

SMCでは、空圧機器だけでなく、自動制御機器、焼結濾過体、各種濾過装置など多岐にわたる製品を取り扱っています。特に空圧機器は市場シェアが6割を超え、業界でのリーダー的存在となっています。その高い技術力と品質により、多くの企業から信頼を受けており、製品は様々な業界で活用されています。

企業の将来

今後もSMCは、持続可能な開発や自動化の進展に対応する形で成長を続ける予定です。新技術や製品の開発を進め、国内外の市場での競争力を高め、さらなるシェアの拡大を目指しています。また、世界中の顧客に対し、より一層のサービス向上を図ることにも取り組んでいます。

このように、SMC株式会社は日本を代表する空気圧機器のメーカーとして、世界の自動化機器市場においても確固たる地位を築いています。

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