SO213i

SO213iは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現在のソニーモバイルコミュニケーションズ）が製造し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話(mova)端末です。

概要

この端末は、preminiシリーズの最初のモデルとして登場しました。従来の携帯電話とは一線を画す、小型でシンプルなデザインをコンセプトに設計されています。カメラやiアプリといった機能は搭載せず、通話、iモード、メールといった基本的な機能に特化することで、携帯電話の本質的な役割に焦点を当てています。

筐体にはアルミニウム素材を使用し、その小型化を追求しています。しかし、操作性を損なわないように、スロープキーと呼ばれる階段状のボタン配置を採用しています。これにより、小型ながらも比較的快適な操作感を実現しています。

歴史

SO213iの開発と発売に至るまでの主な出来事は以下の通りです。

2004年4月22日：テレコムエンジニアリングセンターにより、技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号：01WAA1162）。
2004年5月7日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号：A04-0233001）。
2004年5月11日：NTTドコモから正式に発表。
2004年7月1日：市場に投入され、販売開始。
2012年3月31日：movaサービスの終了に伴い、SO213iもこの日をもって使用不可となりました。

特徴

SO213iの最大の特徴は、そのコンパクトなサイズと、必要最小限の機能に絞ったシンプルな設計です。日常的な通話やメールのやり取りを重視するユーザーにとって、その使いやすさは大きな魅力でした。また、アルミニウム製の筐体は高級感があり、所有する喜びを感じさせるデザインでした。スロープキーの採用は、小型化と操作性の両立を可能にするための工夫であり、この端末のデザインにおける重要な要素の一つです。

デザイン

preminiシリーズのコンセプトを体現するSO213iは、その小型さとシンプルさで、多くのユーザーから支持を得ました。カメラやiアプリといった機能がないため、現代のスマートフォンと比較すると機能は限定的ですが、その分、携帯電話としての基本性能に特化しており、使いやすさを追求したデザインとなっています。

その他

この端末の登場は、携帯電話のデザインにおける新たな方向性を示すものでした。小型でシンプルな携帯電話の需要は、現在でも一定数存在しており、SO213iはそうしたニーズに応える先駆け的な存在と言えるでしょう。

外部リンク

KEITAI MUSEUM Premini ソニーモバイルコミュニケーションズ
ドコモ、小型iモード端末「premini」を開発 ケータイWatch 2004年5月11日
ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ premini 同上 2004年7月7日

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