2010年8月12日から
2018年1月3日まで、
ウェザーニューズ(WNI)の気象情報番組『SOLiVE24』内で放送された特別番組『SOLiVEスター』。その名の通り、
流星群の観測を全国各地から生中継する人気番組でした。本稿では、『SOLiVEスター』の歴史と魅力を詳しく解説します。
番組の始まりと特徴
『SOLiVEスター』の前身は、『weathernews LiVE』内で放送されていた
流星群観測中継です。
2009年8月のペルセウス座
流星群をきっかけに始まったこの企画は、
ウェザーニューズ社員による熱意あふれる中継が視聴者から好評を博し、本格的な特別番組へと発展していきました。
『SOLiVEスター』最大の特徴は、全国各地に派遣された
ウェザーニューズ社員による複数地点からの同時中継です。幕張テクノガーデンにある
ウェザーニューズ・グローバルセンター内のスタジオを拠点に、夜空の模様を生中継。スタジオ背景が
サッカースタジアムを模した合成映像だったことから「ロマンチックスタジアム」と呼ばれ、番組に独特の雰囲気を醸成しました。
独自のルールと演出
番組には、流星観測を
サッカーに見立てた独自のルールがありました。中継中にカメラが流星を捉えることを「ゴール」とし、各中継地点に与えられた時間内で「ゴール」を目指すという競争要素が盛り込まれていました。 流星以外のものを流星と誤認したり、時間稼ぎのために会話で時間を延ばしたりする行為にはペナルティが課せられ、視聴者を楽しませる工夫が凝らされていました。
番組の進行役は、
ウェザーニューズの
石橋知博氏(バシ)が中心となり、時に
木島由利香氏や福嶋貫太郎氏が担当することもありました。また、可愛らしいCGキャラクター「WEATHEROID Type A Airi」も出演し、番組を盛り上げていました。全国各地の中継リポーターチームは「ロマンチックセブン」と呼ばれ、個性豊かなメンバーが流星観測に挑みました。
放送内容と主な流星群
『SOLiVEスター』では、ペルセウス座
流星群、オリオン座
流星群、しし座
流星群、
ふたご座流星群、
しぶんぎ座流星群など、主要な
流星群の観測を毎年放送。時には、金環日食や
金星食といった他の天体現象を特集することもありました。
番組は基本的に深夜帯に放送され、『SOLiVEナイト』と同枠での放送が一般的でしたが、ピーク時間に合わせて放送時間が変更されることもありました。また、放送前に1時間枠を設け、「SOLiVEスター直前特別番組」として、中継場所や出演者を紹介するなど、視聴者の期待感を高める工夫がされていました。
WEB特設サイトと多様な配信
番組は、
ウェザーニューズの特設サイトがメインの配信媒体でしたが、ソラマドアプリやBS910でも放送。緊急地震速報などの際には放送が中断されることもありましたが、特設サイトでは継続して配信されるなど、視聴者の利便性を考慮した対応がされていました。2012年以降は、
ニコニコ生放送でも同時放送が行われるようになり、さらに多くの視聴者に番組を楽しんでもらうことが可能となりました。
ゲスト出演と恒例行事
2014年には、女優の
足立梨花氏がゲスト出演するなど、番組を盛り上げる様々な試みが行われました。また、中継場所の一つである
小岩井農場から、飲むヨーグルトなどの差し入れがあり、番組の中盤で出演者らが試飲するのも恒例となっていました。
番組終了とその後
2018年4月、『SOLiVE24』が『
ウェザーニュースLiVE』にリニューアルされた後も、『スター』として、あるいは『SOLiVEスター』として、
流星群観測特番は継続して放送されました。長きにわたり、多くの人に天文現象の感動を届けた『SOLiVEスター』は、
ウェザーニューズの歴史に刻まれた、記憶に残る番組です。