SOUL VACATION
『SOUL VACATION』(ソウル・ヴァケイション)は、ラッツ&スターが
1983年11月1日に発表した初のオリジナル
アルバムです。シャネルズから改名した後の新たなスタートを祝うにふさわしいこの
アルバムは、メンバー全員が生み出した作品として、彼らの音楽的な進化を示す重要な一枚となっています。
この
アルバムはラッツ&スターとして活動する前のシャネルズ時代から数えると6枚目のオリジナル
アルバムです。規格品番は、レコードが28・3H-100、カセットが28・6H-90、CDが35・8H-7。
アルバムの制作には
大瀧詠一がプロデュースを手掛け、アート・ワークには著名なアーティストである
アンディ・ウォーホルが参加しています。これにより、
アルバムは視覚的にも音楽的にも非常に特別な作品となりました。
音楽的内容
全11曲から成る本
アルバムでは、田代マサシが作詞し、鈴木雅之が作曲を担当した楽曲が多く含まれています。オリジナル色が濃厚なこの作品は、彼らの音楽スタイルの確立を後押ししました。また、メンバー全員で構成されたラッツ&スターとしての活動はこの
アルバムをもって一旦の区切りを迎えます。
特に注目すべき楽曲は「We are RATS & STAR」で、アカペラスタイルが際立っています。この曲は後のベスト
アルバム『THE LEGEND』にも収録されており、ラッツ&スターの音楽的特徴を象徴する一曲となっています。
次に重要なのが、ライオンのシャンプーのCMに使用された「楽しき街角」。この曲は非常にキャッチーであり、同時にラッツ&スターの人気を確立するきっかけともなりました。
他にも、「今夜はフィジカル」は
アルバム発売のわずか一ヶ月後に
シングルカットされ、リリースの速さが反響を呼びました。さらに、リードボーカルを田代マサシが務めた「One Dream Night」は、彼のパフォーマンスが強く印象に残る楽曲です。
「星空のサーカス」と「Tシャツに口紅」の2曲もこの
アルバムの魅力の一部であり、特に「Tシャツに口紅」は
シングルとしても大ヒットを記録しました。
歴史的意義と復刻
1995年にはこの名盤が
CD選書として復刻されましたが、現時点では廃盤となっています。このことからも
アルバムが持つ文化的な価値が伺えます。リリース当時から今に至るまで、ラッツ&スターのこの
アルバムは多くのファンに愛され続け、その音楽は今もなお色あせることがありません。彼らの独特なスタイルを堪能できる『SOUL VACATION』は、音楽ファンにとって必聴の作品です。