SPARK (THE YELLOW MONKEYの曲)

THE YELLOW MONKEYのシングル「SPARK」について

「SPARK」（スパーク）は、1996年7月10日にリリースされたTHE YELLOW MONKEYの10枚目のシングルで、日本コロムビア・トライアドレーベルから発売されました。前作「JAM/Tactics|JAM_Tactics」が好評を博し、勢いを持ってこのシングルが登場しました。この曲は、バンドにとって初のチャートトップ3入りを果たし、累計55万枚という売上を記録。特に、13thシングル「BURN」の次に多くのセールスを記録したことが特徴です。

「SPARK」は、THE YELLOW MONKEYが日本コロムビアから発表した最後のシングルとなります。その後、バンドはファンハウス（現在のアリオラジャパン）に移籍することを発表し、権利に関する理由から次のアルバム『SICKS』には収録されませんでした。しかし、2004年にリリースされたベストアルバム『MOTHER OF ALL THE BEST』で初めて公式に収録されました。また、2016年7月2日放送の『THE MUSIC DAY』で再び披露され、再結成後のテレビ出演の中で特別な意味を持つパフォーマンスとなりました。

制作背景

「SPARK」は、前作の成功を受けて作られます。ディレクターとの「次はアッパーな曲を」という約束をもとに、キャッチーなロックナンバーとして制作されました。ボーカルの吉井和哉は、シングルとしてヒットを狙う思いがあったと語っています。曲の候補には「楽園」もありましたが、最終的には「SPARK」がそのキャッチーさから選ばれました。

歌詞に関しては、吉井はセックスを暗示する表現を意図して作成し、コロムビアとの決別の意味も含まれていると述べています。ツアー「TOUR '96 FOR SEASON “野性の証明”」では、この曲がオープニング曲として演奏されることになりました。ライブでのダイナミックさを考慮して、1曲目に適した楽曲として「SPARK」を位置づけたと吉井は述べています。

シングルの選考と制作

制作段階では、「SPARK」と「MOONLIGHT DRIVE」のどちらをA面にするかは決まっていませんでした。メンバーには「MOONLIGHT DRIVE」の方が良いという意見もあり、長い時間をかけて最終決定が下されました。吉井は両方の曲がシングルとしてふさわしいと感じていました。

ジャケット写真は、THE YELLOW MONKEYの公式フォトグラファーの有賀幹夫が手掛けましたが、これが彼にとって初めてのジャケット撮影となりました。

収録曲

このシングルには以下の楽曲が収録されています。すべての楽曲は、吉井和哉が作詞・作曲し、THE YELLOW MONKEYが編曲を行いました。

• - SPARK

TBS系『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』96年7月のエンディングテーマとして使用され、2009年にはパチンコ『CR忍術決戦 月影』にも採用されました。

• - MOONLIGHT DRIVE

2017年12月のヤフオク!ドームでのライブでは、21年ぶりにこの曲が披露されました。

• - SPARK (TV-MIX)

インストゥルメンタルバージョンです。

楽曲の影響とミュージックビデオ

「SPARK」の歌詞には、女性アイドルグループBiSHの楽曲「スパーク」との関連性が指摘されています。楽曲のMVは、高橋栄樹が初めて監督を務め、UFOをテーマにした演出が施されました。ディレクターとメンバーの間でUFOの話題が頻繁に出ていたことが影響しています。

収録作品

「SPARK」は以下の作品にも収録されています。

• - 『TRIAD YEARS actI〜THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY』（1996年）
• - 『TRIAD COMPLETE BOX』（1997年）
• - 『MOTHER OF ALL THE BEST』（2004年）

リリースから数年が経った今でも、「SPARK」は多くのリスナーに愛される楽曲となっており、バンドの歴史の中で燦然と輝く作品として記憶されています。

もう一度検索