SPEED POP (デモテープ)

『SPEED POP』について

『SPEED POP』は、GLAYが1993年7月31日に発売したデモテープです。この作品は、彼らのメジャーデビューを前にしてリリースされたもので、販売されるデモテープとしては最終のものとなります。サウンドのクオリティや楽曲の完成度から、ファンの間では特に重要な位置を占めている作品です。

媒体としての価値

『SPEED POP』は「GREATEST SHADOW」とともに出回る数が多いデモテープであり、その希少性からも評価されています。このデモテープには、いくつかの楽曲が収録されており、それらは後に公式リリースされたアルバムにも収録されています。2015年には「LOVE SLAVE」が『SPEED POP Anthology』に収録され、さらに「魔女狩り」「JULIA (reason for so long)」「ANSWER」は2014年の『灰とダイヤモンド Anthology』に収められています。これにより、実質的に収録された全楽曲がCD化され、聴くことができるようになりました。

収録曲の詳細

このデモテープには次のような楽曲が含まれています。

1. LOVE SLAVE

この楽曲はデモテープ『LOVE SLAVE』に収録されている音源と同じであり、後のアルバム『SPEED POP』にも再録されています。この曲は、GLAYの初期のサウンドを象徴する曲としてファンにも親しまれており、その耳に残るメロディは多くのリスナーに影響を与えました。

2. 魔女狩り

この曲は、独特なリフとメロディにより聴く人を惹きつけます。また、歌詞にも深いメッセージが込められており、GLAYの音楽性を感じさせる重要な楽曲です。

3. JULIA (reason for so long)

この曲はメジャーデビュー曲「RAIN」の原曲でもあります。TAKUROがアマチュア時代のわずか16歳で作詞作曲したもので、函館の高校卒業ライブでも披露された経歴を持っています。特に、2009年の「GLAY 15th Anniversary Special Live」では、TERUとTAKUROの二人でこの曲を演奏し、制作秘話も語られたことで注目を集めました。この演奏は、ライブDVDおよび『rare collectives vol.3』に収録されています。

4. ANSWER

この楽曲は2006年に氷室京介とのコラボレーション曲「ANSWER」と同名ですが、別の曲です。GLAYとしての新たなチャレンジを感じさせる楽曲で、アプローチやメッセージ性においても異なる印象を持っています。

まとめ

『SPEED POP』は、GLAYの初期作品としての重要性や公式リリースへと続く過程の一環を体現したデモテープです。音楽の進化を辿る上で、外せない作品であると同時に、ファンにとっては特別な存在とされています。

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