SPEEDWAY (アルバム)

SPEEDWAY

TM NETWORK|TM_NETWORKの11枚目となるオリジナルアルバム『SPEEDWAY』は、2007年12月5日にリリースされました。この作品は、前作『NETWORK™ -Easy Listening-』から約3年半後のものであり、メンバーそれぞれの独創性が活かされた音楽が楽しめます。

背景

本作の制作は、あるきっかけから始まりました。小室哲哉が、彼とともに活動していたバンド、SPEEDWAYの楽曲をiTunes Storeで見つけたことが発端です。その際、彼は「SPEEDWAYの『3rdアルバム』」と自宅での録音というイメージを提案しました。それにより、3人のメンバーが揃い、より親密な制作環境が整ったのです。長い間廃盤状態でしたが、2024年1月17日にリマスター版が再発売される予定です。

制作の特徴

このアルバムでは、SPEEDWAY時代の制作スタイルを意識し、それに基づく楽曲作りが行われました。小室は、他の手が加わることが無ければより洋楽的になると考え、作詞・作曲は彼と木根だけで行われることになりました。だからこそ、小室みつ子はこのプロジェクトには関与していないのです。また、ゲストミュージシャンは「WELCOME BACK 2」でのそうる透以外にはおらず、全ての楽曲がメンバーの手によって制作されています。

レコーディングは主に小室の自宅スタジオで行われ、ボーカルのディレクションも宇都宮と木根のふたりが担当。普段、宇都宮はスタジオを利用して歌入れをすることが多いのですが、今回は特別な体験になりました。

制作当初、小室は木根に「飽きてきたから、もっと多くの曲を書いてほしい」と依頼し、結果として木根作曲の曲が多く収録されることになりました。

ジャケットデザイン

アルバムのジャケットイラストは、アニメーション制作会社ガイナックスの佐々木洋が手掛けており、アートワークには武田康広が関与しました。

収録曲

アルバムには多彩な楽曲が収められています。特に、以下の曲には特筆すべき背景があります。

• - ACTION: テレビ番組「みゅーじん」でコーラス録音の様子が紹介され、近年のライブでの定番として親しまれています。
• - DIVING: 木根は「吉田拓郎のような曲を作る」との要望に悩んでいたが、最終的にアコースティックギターでの演奏という特定のイメージが形成されました。
• - PRIDE IN THE WIND や RED CARPET では、記念すべき瞬間があり、メンバーが一堂に会して同時にレコーディングされたことが特徴です。
• - ELECTRIC MUSIC: 実は小室が19歳の頃に作詞した楽曲で、遺族からの依頼により復活の機会を得ました。さらに、当時の歌詞が直筆のまま収録されています。
• - MALIBU: コンサートのオープニングで流れるイメージを持って制作されました。

クレジットと制作スタッフ

このアルバムは小室哲哉のプロデューサーとしての手腕が光り、数々の技術者やデザイナーの力を借りて完成されました。そのメンバーやスタッフの詳細は、以下の通りです（省略）。

これらの要素が組み合わさり、『SPEEDWAY』はTM NETWORK|TM_NETWORKの重要な作品の一つとなっています。彼ら独自の音楽的な冒険は、今も多くのファンに愛されています。

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