STAR LIGHT (光GENJIの曲)

光GENJIのデビューシングル「STAR LIGHT」：その誕生から記録まで

1987年8月19日、日本の音楽シーンに新たな旋風を巻き起こす一曲が誕生しました。それは、男性アイドルグループ光GENJIのデビューシングル「STAR LIGHT」です。本楽曲は、後のアイドルシーンに多大な影響を与え、光GENJIの輝かしい歴史の幕開けを飾る、記念碑的な一曲と言えるでしょう。

楽曲制作：CHAGE&ASKAとの出会い

「STAR LIGHT」は、日本の音楽界を代表するアーティスト、CHAGE&ASKAが光GENJIに提供した楽曲です。CHAGE&ASKAによる楽曲提供は、光GENJIにとって初めての経験であり、その後の音楽活動にも大きな影響を与えました。当時、最先端のコンピュータによるレコーディング技術が導入されており、ASKA自身もレコーディング作業に携わっていました。この技術とASKAの才能に目をつけたジャニー喜多川氏は、大胆にもデビュー間もないグループをベテランシンガーソングライターに託すという決断を下したのです。

ASKAは楽曲提供にあたり、「自分たちにも冒険であり、楽曲の良さとは関係なく売れない可能性もある。しかし、3曲はやらせてほしい」という条件を提示しました。この提案を受け入れたジャニー氏の慧眼と、ASKAの自信に満ちた姿勢が、この楽曲誕生の背景にはありました。

楽曲の構成は、ポップなAメロとBメロ前半をCHAGEが、Bメロ後半からサビ、そしてCメロをASKAが担当。アルバム『光GENJI』に収録されたバージョンには、ASKAにより新たな歌詞とメロディーが追加され、より完成度の高い楽曲へと昇華されました。

パフォーマンス：ローラースケートと多様なバージョン

「STAR LIGHT」のパフォーマンスは、光GENJIの代名詞であるローラースケートを装着したパフォーマンスが特徴的でした。イギリスのミュージカル『スターライトエクスプレス』の楽曲でもあることから、日本公演の宣伝イメージソングとしても活用されました。

パフォーマンスのバリエーションも豊富で、メンバー全員による7人バージョン、山本淳一さんの欠席による6人バージョン、さらに赤坂晃さんと佐藤敦啓さんの欠席による5人バージョン、そして3人が欠席した4人バージョンが存在しました。これは、メンバーの体調やスケジュール、労働基準法の遵守といった様々な状況に対応するための工夫であり、アイドルグループとしての柔軟性とプロ意識の高さを示しています。

記録：オリコンチャート初登場1位

「STAR LIGHT」は、オリコンシングルチャートで初登場1位を獲得しました。ジャニーズ事務所所属グループとしては、近藤真彦さんと少年隊さんに次ぐ3組目の快挙であり、デビューシングルでの初登場1位は、その後の光GENJIの成功を予感させるものとなりました。

シングルの売上（出荷）枚数は、公称で85万枚という驚異的な数字を記録しました。この数字は、光GENJIの人気を象徴するだけでなく、当時のアイドル市場における彼らの圧倒的な存在感を示しています。

映像作品への収録

「STAR LIGHT」は、光GENJIの様々な映像作品に収録されており、そのパフォーマンスを後世に伝える重要な記録となっています。主な映像作品として、『太陽がいっぱい』『少年武道館 〜少年御三家新春一番歌いぞめ〜』『光GENJI ファーストライブ』『少年武道館II』『コンサートであおう!』『'94 SUMMER CONCERT FOREVER YOURS』『Bye-Bye for Tomorrow See You Again P/S I LOVE YOU（ファンクラブ限定販売）』『P/S I LOVE YOU』などがあります。これらの作品を通して、「STAR LIGHT」のパフォーマンスと、光GENJIの勢いを感じ取ることができます。

まとめ

「STAR LIGHT」は、光GENJIのデビューシングルとして、その後のアイドルシーンに多大な影響を与えただけでなく、楽曲制作、パフォーマンス、そして商業的成功という点においても、様々な要素が絡み合い、記憶に残る一曲となりました。光GENJIの歴史を語る上で欠かせない楽曲であり、日本の音楽史においても重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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