STILL LOVE HER (失われた風景)

「STILL LOVE HER (失われた風景)」について

「STILL LOVE HER (失われた風景)」は、日本の音楽グループTM NETWORK|TM_NETWORKによる楽曲で、彼らの代表作の一つです。この曲は、作詞を小室哲哉、作曲を小室と木根尚登が担当し、編曲も小室が行いました。特に、アニメ『シティーハンター2』のエンディング・テーマとして使われ、多くの視聴者に親しまれてきました。

アニメとの関わり

この曲は、アニメ『シティーハンター2』の第38話から第63話までのエンディングに使用され、その後、2019年に公開された『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』でも挿入歌としてフィーチャーされました。また、アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』のCD盤の13曲目、さらにシングル『JUST ONE VICTORY (たったひとつの勝利)』のB面にも収録されています。特に、宇都宮隆のベストアルバム『THE BEST FILES』にも収められ、ファンから広く支持されています。

歌詞と音楽の特徴

この曲は、元々「A→B→A'」という構成で小室が作り上げましたが、木根との共作によりサビ部分が強化され、より深みのある作品となりました。小室自身は、この曲の歌詞が自身のロンドンでの生活を反映したものであり、「フィクションでもありノンフィクションでもある」と表現しています。1990年代の楽曲の中でも高い人気を誇るこの曲は、特に感情的なパフォーマンスが多くのリスナーに響いており、小室も自分のお気に入りの一曲として挙げています。

録音と音楽的背景

レコーディングはロンドンで行われ、特に木根が吹くハーモニカソロがエンジニアに絶賛されました。小室が使用したピアノは、ロンドンのエアースタジオにあるBöSENDORFERで、彼の演奏スタイルに最適な楽器とされています。この曲では、ピアノの音域が揃えられ、コンプレッサーを使用することで豊かな音を引き出しました。

アニメーションとのマッチング

アニメ『シティーハンター』のエンディング映像では、新宿の実写映像とアニメのキャラクターが組み合わされ、歌詞の内容は当時のロンドンの風景を想起させるような情景描写が盛り込まれています。プロデューサーたちは楽曲の持つ大人びた世界観や印象的なイントロが、作品のテーマと合致すると判断し、エンディングテーマとして選ぶことにしました。

人気と評価

「STILL LOVE HER」は、ファンの間で非常に高い評価を受けており、たびたび人気投票でも高ランクに選出されています。特に、2004年に行われた人気投票では第6位、2012年の木根のソロアルバムでは第2位にランクインしました。また、2019年にはTM NETWORK|TM_NETWORKの35周年を祝うイベントで第1位に選ばれ、その人気の高さが証明されました。

カバーと影響

この楽曲は多くのアーティストにカバーされており、様々なアレンジが楽しめます。2010年にはAcid=Stone Valley feat.hidekiが、さらに2016年にはアイドルネッサンスがカバーしています。また、宝塚歌劇団によるパフォーマンスも注目されています。このように「STILL LOVE HER」は、TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽だけでなく、広範囲な文化に影響を与え続けています。これからも多くの人々に愛される存在となるでしょう。

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