STS-117

STS-117は、2007年6月にスペースシャトルアトランティスによって実施された、国際宇宙ステーション（ISS）の組み立てミッション（13A）です。このミッションは、15日間に及ぶ有人宇宙飛行であり、ISSの拡張と長期滞在クルーの交代という重要な目的を持っていました。

ミッションの目的

STS-117の主な目的は、ISSのS3/S4トラスの取り付けと、ISSに長期滞在するクルーの交代でした。

S3/S4トラスの取り付け: ISSの構造を拡張し、太陽電池パネルを設置するための基盤を構築しました。これにより、ISSの電力供給能力が向上し、科学実験やその他の活動に必要なエネルギーを確保できるようになりました。
長期滞在クルーの交代: ISSに長期滞在していたクルーのスニータ・ウィリアムズを地球に帰還させ、代わりにクレイトン・アンダーソンをISSに送り込みました。これにより、ISSでの継続的な活動と実験が可能になりました。

搭乗員

STS-117には、以下の7名の宇宙飛行士が搭乗しました。

フレドリック・スターカウ (3) - 船長 (NASA)
リー・アーシャムボウ (1) - 操縦士 (NASA)
パトリック・フォレスター (2) - ミッションスペシャリスト(MS)1 (NASA)
スティーブン・スワンソン (1) - MS2 (NASA)
ジョン・オリバース (1) - MS3 (NASA)
ジェームズ・レイリー2世 (3) - MS4 (NASA)
クレイトン・アンダーソン(1) - MS5 (NASA) (打ち上げられる長期滞在員)
スニータ・ウィリアムズ(1) - MS5 (NASA) (帰還する長期滞在員)

括弧内の数字は、今回を含めた宇宙飛行の回数を示しています。経験豊富な宇宙飛行士と、新たな長期滞在クルーがISSへと向かいました。

ミッションの重要性

STS-117は、ISSの能力向上と長期的な運用において重要な役割を果たしました。S3/S4トラスの取り付けによって、ISSはより多くの電力を生成し、より多くの科学実験を行うことが可能になりました。また、長期滞在クルーの交代は、ISSでの継続的な研究と活動を支える上で不可欠でした。

このミッションは、国際協力の象徴であるISSの建設と運用における、重要な一歩となりました。

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