STS-1

STS-1：スペースシャトル計画の幕開け

STS-1は、人類初のスペースシャトル計画における記念すべきミッションです。1981年4月12日、スペースシャトル「コロンビア」がアメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、新たな宇宙時代の扉を開きました。

ミッションの概要

打ち上げ: 1981年4月12日
帰還: 1981年4月14日
宇宙船: コロンビア
発射場所: ケネディ宇宙センター39番A発射台
着陸場所: エドワーズ空軍基地23番滑走路
周回数: 36周
軌道高度: 307km

乗組員

この歴史的なミッションを担ったのは、以下の2名の宇宙飛行士です。

機長: ジョン・ヤング
操縦士: ロバート・クリッペン

また、以下の2名が予備乗員として選ばれていました。

予備機長: ジョー・エングル
予備操縦士: リチャード・トゥルーリー

ミッションの目的と成果

STS-1の主要な目的は、スペースシャトルという新たな宇宙輸送システムの能力を検証することでした。具体的には、以下の3点が挙げられます。

1. スペースシャトルシステムの総合的な点検
2. 安全な軌道周回
3. 地上への無事帰還

これらの目的はすべて達成され、スペースシャトルが宇宙船として十分な能力を持つことが証明されました。

ミッションの詳細

コロンビアは当初、4月10日に打ち上げられる予定でしたが、汎用コンピュータの不具合により2日延期されました。そして4月12日、ジョン・ヤング機長とロバート・クリッペン操縦士を乗せたコロンビアは、ついに宇宙へと飛び立ちました。

コロンビアは地球を36周回し、4月14日にエドワーズ空軍基地に着陸。ミッションを成功裏に終えました。

スペースシャトルの課題

帰還後の調査で、コロンビアの機体から16枚の耐熱タイルが剥がれ落ち、148枚に損傷が見つかりました。これは、スペースシャトルが抱える課題を浮き彫りにするものでした。

まとめ

STS-1は、スペースシャトル計画の幕開けを告げる重要なミッションでした。このミッションの成功は、その後の宇宙開発に大きな影響を与えました。

外部リンク

アメリカ航空宇宙局広報課によるSTS-1の紹介ページ（英語）

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