STVニュースToday

「STVニュースToday」（エス・ティー・ヴィー・ニュース・トゥディ）は、札幌テレビ放送（STV）が1982年から1991年にかけて展開したニュース番組のシリーズ名です。このシリーズは、平日夕方のワイドニュースを主軸に置きつつ、一日を通して様々な時間帯でSTV独自のニュース枠を担いました。

STVは1982年4月、平日夕方のニュース枠を刷新しました。それまで『NNN JUST NEWS』の直後に6分間のスポットニュースを放送していた体制から転換し、より充実したワイドニュース番組として『STVニュースToday』を同年4月1日にスタートさせました（シリーズ全体としての放送期間開始日は4月5日とされています）。当初の放送時間は平日18:00から18:30までの30分間でした。この変更は、地方局における夕方ニュースのワイド化という当時の全国的な流れに沿ったものでした。

『STVニュースToday』という名称は、夕方ニュースだけでなく、異なる時間帯や内容を持つ複数の番組に冠されていました。これには、平日夕方の基幹番組に加え、「プラス1」「プラザ」「スポット」といった番組が含まれます。

週末のニュース枠としても「STVニュースToday」の名称が用いられました。土曜日・日曜日の11時台には5分間のニュース枠が設けられ、また日曜日の18時台には10分間のニュース枠が設定されていました。これにより、平日だけでなく週末の主要な時間帯でも、視聴者は「Today」を冠したSTVのニュースに触れることができました。

1988年4月、日本テレビ系列（NNN）全体の動きに合わせて、夕方の全国ニュースが『NNNニュースプラス1』としてスタートしました。これに伴い、STVの平日夕方ニュースも『STVニュースTodayプラス1』としてリニューアルを実施。放送時間は平日18:30から19:00に変更され、全国ニュースに続くローカル枠として編成されました。さらに、土曜日にも18時20分から10分間、「プラス1」の名称を冠したニュース枠が放送されました。このリニューアルは、全国的なニュース番組のフォーマットに対応しつつ、ローカル情報をより深く伝える体制への移行を示唆するものでした。

平日の昼前、11時45分からは『STVニュースTodayプラザ』が放送されました。この番組は、全国ニュースである『NNN昼のニュース』内で放送されていたローカルニュース枠が独立・拡大する形で始まったものです。昼の時間帯における地域情報を伝える役割を担いました。

『STVニュースToday』の開始とほぼ同時期にスタートしたのが、短時間のスポットニュース枠である『STVニュースTodayスポット』でした。昼の時間帯は14時55分に放送され（土曜・日曜は時間が変動することもありました）、夜は20時54分から放送されていました。夜の枠は、全国ネットの『NNNニューススポット』の放送時間を利用し、STV独自のニュースを放送するローカル版として位置づけられていました。これらのスポットニュースは、一日の中で最新の出来事を簡潔に伝える役割を果たしました。

1991年10月、札幌テレビ放送は大型情報ワイド番組『どさんこワイド』の放送を開始しました。この新番組の開始に伴い、「STVニュースToday」を冠する一連のニュース番組シリーズはその歴史に幕を下ろしました。ただし、完全に消滅したわけではなく、一部の枠は名称を変更して引き継がれました。例えば、『STVニュースTodayプラス1』の土曜版は『STVニュースプラス1』となり、平日昼の『STVニュースTodayプラザ』は1991年以降『STVニュースプラザ』と改題されました。また、『STVニュースTodayスポット』も夜の枠が『STVニューススポット』となるなど、名称から「Today」が外された形での継続や、枠自体の終了（平日・日曜昼など、『ザ・ワイド』や『どさんこワイド』開始によるもの）へと移行しました。

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