SUPER EUROBEAT presents ayu-ro mix

浜崎あゆみ『SUPER EUROBEAT presents ayu-ro mix』：ユーロビートが彩る15曲

2000年2月16日、エイベックス・トラックスよりリリースされた浜崎あゆみの2枚目のリミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents ayu-ro mix』。前作『ayu-mi-x』から約11ヶ月ぶりのリリースとなり、『ayu-ro mix』シリーズの幕開けを飾る作品です。ジャケットは、ピクチャーレーベル仕様で、華やかなデザインが目を引きます。

本作の特徴は、なんといってもSUPER EUROBEATという名義に象徴される、疾走感あふれるユーロビートアレンジです。収録されているのは、1stシングル「poker face」から13thシングル「Fly high」までの表題曲14曲（「For My Dear...」、「LOVE〜Destiny〜/LOVE〜since 1999〜|LOVE〜Destiny〜_LOVE〜since 1999〜」を除く）と、11thシングル「appears」のカップリング曲「immature」。これらの人気曲が、Dave Rodgers、Sergio Dall'ora & Luca DegAni、Bratt Sinclaire、Laurent Newfieldといった著名なリミキサーの手によって、全く新しい魅力を纏って生まれ変わっています。

各楽曲のリミックスは、オリジナルとは異なる新たなアレンジが施されており、聴き応えのある仕上がりとなっています。例えば「Boys & Girls」は「A Eurosenti Mix」、「Depend on you」は「Eurosenti Mix」、「Trust」は「A Eurobeat Mix」、そして「WHATEVER」は「Sentimental Mix」など、様々なバリエーションが用意されています。これらのミックスは、先にリリースされていたSUPER EUROBEATのコンピレーションアルバムに収録されているものとは異なる、本作オリジナルのリミックスである点にも注目です。

また、「Fly high」「too late」「Trauma」「poker face」「YOU」「TO BE」といった楽曲は、Dave RodgersやAlbert Continiといったリミキサーによる、力強い「Euro-Power Mix」や「Eurobeat Mix」が収録され、浜崎あゆみの楽曲に新たな息吹を与えています。一方、「appears」のカップリング曲「immature」は、Laurent Newfieldによる「Sweet Mix」として収録され、アルバム全体に甘く繊細なアクセントを加えています。

さらに、聴きどころはそれだけではありません。「monochrome」の「ayu-ro Extended Mix」、「End roll」の「ayu-ro Extended Mix」、「kanariya」の「Power Mix」など、それぞれ個性が光るリミックスが収録されています。これらのリミックスは、オリジナル曲の魅力を最大限に活かしつつ、SUPER EUROBEAT特有の疾走感とエネルギッシュさを融合させています。

『SUPER EUROBEAT presents ayu-ro mix』は、浜崎あゆみのリミックスアルバムの中でも特に高い売上を記録した作品です。これは、浜崎あゆみの楽曲の魅力と、SUPER EUROBEATによる洗練されたアレンジが見事に融合した結果と言えるでしょう。ユーロビートサウンドにのせて贈る、15曲の珠玉のリミックスは、当時多くのリスナーを魅了し、現在でも高い人気を誇っています。オリジナルとはまた違った魅力を持つこれらの楽曲は、浜崎あゆみの音楽性の幅広さを示す重要な作品となっています。オリジナル曲とは異なるアレンジを楽しむことができる、まさに聴きごたえのある一枚と言えるでしょう。

もう一度検索